沖縄・神の島と呼ばれる久高島へ女一人旅・前編

今年7月、奄美大島にてユタとノロの家系を受け継ぐユタ様に提案いただいた久高島行き。

行ってみたいと思って行く旅でもなく、友人に誘われて行く旅でもない。

ユタ神様からの指示で行く旅は、まるで迷宮ダンジョンに乗り込むゲームのような気持ち。

何かワクワクが起こりはしないかと、ノルアドレナリン全開の期待に胸膨らませて行ってきた。

時期は飛行機のセールで何となく選んだ10月7日〜9日の2泊3日。

日程も直感で、運任せ。

成り行き思いつき。

たまたまの縁で何かが起こったら面白いじゃないかと、こういう楽しみ方もできるくらい精神メンタルにも余裕ができた。

とりあえず飛行機だけ8月に取っておき、宿などの目星とざっくりスケジュールだけ決めて、1ヶ月前になったら予約しようと決めておいた。

色々調べているうちに、久高島へ行くならば斎場御嶽も拝みたいと思い、今回はレンタカーなしなので半日ツアーに申し込み1泊は那覇市内で、1泊は久高島の予定でいたのだけど、10月のツアーが中止になってしまい、久高島で2泊することになった。

宿が5軒くらいしかないので、2泊できるか心配になり慌てて電話するも3軒ダメで、ようやくおばあちゃんが1人でやっている自宅兼民宿が2泊で無事に取れて、ほっと安堵。

人口200人ちょいほどの小島。

島全体が聖域と言われ、12年に一度(1978年が最後)イザイホーという祭があり、不義理をしたり、処女でない神女にふさわしくない女は橋から落ちて死ぬと信じられているということが事前予習した本に書かれていた。

 

 

縁もゆかりもない土地の琉球王国の伝統なので、関係ないと言えば関係ないのだけれども。

それでもあまりに処女とは程遠い風俗嬢の穢れた私なんぞが行っても良いのかという緊張感がよぎった。

行く前に、いろんな方の旅ブログやYouTubeなどでもリサーチ。

『呼ばれた人しか上陸できない島』とも言われていることを知った。

3度、4度と試みるものの毎回船が欠航してしまい行けない人もいるのだとか。

島全体が聖域なので、植物や石など含め一切の持ち出しも禁止。

記念に石や貝などを持ち出した不届者がいたそうで、そのあと不幸続きで恐ろしくなって結局島に持ち出した物を返しに来た人もいるのだとか。

歓迎されていると1泊ではなく、島で2泊することになるという説明している動画もあり、たまたま半日ツアーが中止になった私も2泊することになりちょっとテンション上がってきた。

斎場御嶽でのガイドさんと、久高島でのガイドさんを個人ツアーで申し込み、準備万端の1週間前頃。

9月、母に肺がんが見つかっていたのだけど、突然といってもいいくらいに急きょ手術の日が決まり、それが私の久高島へ行く日と重なった。

2019年の私の子宮の手術のあと、1週間後に股関節の手術をした母。

あの時は誰も私の手術に立ち会ってくれる人もおらず、立ち会いなしで入院手術退院を行って。

まだ出血が止まっていないのに、母の手術の立ち会いと退院後の食事やらの面倒を見させられる地獄だった。

1ヶ月後に逃げるようにタイへマッサージ留学できたことだけでも救いだったけれど、思った以上に出血が長引いてしまった記憶。

この地獄の体験のお陰で人を頼って生きることをやめ、私は本当に本当に可愛くないくらいにたくましく強くなった。

病気していると周りがチヤホヤしてくれると甘ったれた根性で、母の自分だけチヤホヤしてもらえればそれでいい人間性には心底がっかりうんざり。

だから今回久高島旅行中に急きょ母の入院と手術が重なったことが神様からのご褒美のように感じてならなかった。

兄と姉が誰が立ち会うんだといちいち大騒ぎ。

そろそろ兄嫁に頼めないの?と聞けば『仕事休めない』と逆ギレ。

姉は仕事休んで立ち会うらしいよ、難病2つも抱えて千葉からわざわざ来るんだよ?と言っても何も響かないクズ兄貴。

長男という甘い蜜の恩恵ばかり吸っておいて、こういう肝心な時は仕事を言い訳に使い頼りにならない兄夫婦。

そのうちバシッとビシッと言ってやろうと思うけどな。

独身の妹である私は、守る者も失うモノもなしの無敵の強敗者だからね。

でも今回は8月に飛行機を取っていて、手術日を相談するわけでもなく勝手に決めたのは母のせいだと言って堂々と旅行に行ける。

ほんと神様ありがとう。

お天道様はしっかり見ててくれたと思う。

だって、数日前から勢力を増していた台風22号も笑っちゃうくらいにびっくり。

沖縄方面へ上陸するかと思いきや、まるでUターンするかのような進路変更してくれた。

雨女、嬉しすぎたので思い出に、記念のスクショ貼っておく。

 

 

無事快晴の沖縄へ。

台風が進路変更して晴れてはいるけれど海はシケているとのことで、めちゃくちゃ揺れた。

船酔い必至の私はばっちり酔い止めを飲んできたけど、酔いやすいことを伝えたら全員船内に座っているのに、外の甲板席を勧められ、笑えないくらい揺れまくるので思わず両手で必死に椅子にしがみついた私の隣に濡れない席を指示し、到着まで寄り添ってくれた船頭のおじちゃんめちゃくちゃ優しくていい人だった。

久高島が見えてきて到着目前、晴れているのにパラパラっと雨がチラついた。

お天気雨がパラつく時、久高島で「お天気雨(沖縄方言でてぃーだあみ)」に遭うことは、地元では歓迎のサインや良い兆候と見なされる言い伝えがあるという情報を見かけていたので、ますます嬉しくなった。

 

 

到着した日、ゴーヤチャンプルの夜ご飯を食べている時に地元のおじちゃんが話しかけてくれて知ったのだけど、私が到着した日の前の日、2025年10月6日は中秋の名月十五夜で久高島では祭祀が行われたとのこと。

しかもネット情報によると、天赦日(てんしゃび)と一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)が重なる2025年後半の最強開運日だったそうで。

だから数少ない宿がなかなか取れなかったのかと納得。

 

 

日程なんて飛行機が安い日を選んで適当に決めたのに、このたまたまの幸運!

7月の奄美大島以降、長年の雨女の名前を返上できそうなくらい海遊びも川遊びも鳥取旅も晴れの幸運続き、もしかして晴れ女になったのか?もしくは天照大神がついてきたか?!なんて今年の夏は『今の私、怖いくらいに幸運続きで神様がついている』って相当調子に乗って言いまくり、なんなら金運の神様もついてきてくれないかなーと穢れた邪な思考がよぎって、人生初の宝くじ。

ネットで宝くじでも買うかと運試し。

我ながら発想が穢れてて残念。

だけどこういうダメ人間クサい思考、嫌いじゃない。

そして今回、幸運にも2連泊させていただいた宿。

かなり高齢のおばあちゃんの平家一戸建てのふすまひとつ隣合わせの4畳半くらいの1室に宿泊。

朝食付き宿の朝ごはんがパン食の宿ばかりの中、たまたまこちらだけ和食という幸運のめぐり合わせ。

素泊まり4,000円、朝食を付けても4,600円という破格。

ニュース番組が大好きで、NHKから民放、海外のBBCニュースなどまで観ているくらい1日中観ているそうで、政治の話もたくさんした穏やかで可愛らしく面白いおばあちゃんだった。

おばあちゃんの波乱万丈な人生の話を聞き、自分の母親だったらいいのにとまで思うくらい穏やかで強く優しい人間性がとても素敵な人だった。

野菜なども自分で育ててきたそうで、お味噌なんて1度も買ったことないというくらいなんでも手作り。

農業などをやっている常連のお客さんが送ってきてくれたりもするとかで、朝食が素材を生かした味付けが素朴なのにべらぼうに美味しかった。

外食をあまりしなくなってから外食があまり美味しいと思わなくなり、自分の手作りが美味しいと思えるくらい味覚が変わったけれど、人が丁寧に食材から作った手作り料理は、この世で最高に美味しいご馳走だった。

ぶっちゃけ、この島の他の飲食店数軒よりもダントツで美味しかった。

初日朝食は撮りそびれてしまったので、2日目の朝食を。

朝5時頃から隣の台所で朝食の支度の音がして起きるのだけど、まるで母娘の2人暮らしでお母さんが朝食の支度をしてくれているような幸せ妄想してほっこり、自分の母親の顔を思い出して残念切なくなった。

ご飯はガス釜で炊いているそうで、こんなに美味しい新米めったに食べれないと思うくらい。

琉球の祖神アマミキヨがニライカナイ(神の世界)から、五穀の種を久高島に漂着された伝説と相まって、美味しさの感動で思わずご飯に感謝があふれた。

華やかでも沢山でもない、何でもないこの粗食こそ現代人に必要なものだなと気づかせてもらった。

 

 

この時、滞在中はまだ気が付いていなかったけれど、恐らく私は久高島へ”呼ばれた”意味は、開眼するとかスピリチュアルを高めるとかそういうのではなく、『私はこのおばあさんの生き方に会うためにここに来たのかも』と、自分の生きる意味と人生のやるべき方向性の道しるべを教わるために来たのではないかと、今は感じている。

朝日を拝むための早起きも自然と起きることができた。

最強開運日の翌々朝。

太陽のエネルギーをいただくために、この島の滞在中観光客全員がこの浜にいるのではないかと思う10数名ほどが勢ぞろい。

ヨガや瞑想する人、カメラマンのような大きなカメラで撮影している人、全身から太陽のエネルギーを吸収しようと仰向けになっている人など思い思いに太陽を見つめる中、私は昨晩購入し忘れて寝てしまった宝くじをポチッとな。

神様、ほんと穢れた心でごめんと思いながらも運試し。

 

 

 

邪な言動をしつつも、ちゃんと太陽のエネルギーはしっかりチャージさせていただいたし、富士山の山頂で見た日の出と並ぶくらい、感動的に美しい朝日だった。

 

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