和食養生ダイエットに目覚めて約半年が経過。
普段の食事を『ケの日』といい、たまの外食やご馳走を楽しむ時を『ハレの日』という。
飽食の時代に、これだけ栄養に溢れていそうなのに生活習慣病や病気が増えているのは悪食が原因か。
ダイエットをするための食事改善ではなく、悪食を改善することで結果的に痩せ始めたと言っても過言じゃない。
今年そのきっかけをくださったキーパーソンは3人。
1人目は、元摂食障害の友人の粗食の話から東洋医学の入り口を知り。
大根おろしをかけた白飯が好物と聞いて、悪玉コレステロールと中性脂肪の塊みたいな生き物の私からすると相当衝撃を受けた。
実際に試してみると、大根は生でおろして食べると口腔カンジダなどカビ殺菌効果や喉痛や鎮咳効果もあるコスパ最強スーパーフードで、玄米の食べにくさを消化酵素で補ってくれる最強組み合わせと気がついて以来、結構な頻度で朝の献立に登場するようになった。
タンパク質と糖質と脂質の3つの消化分解酵素を持っている食材の中で、最も手軽で万能な優秀野菜ではないかと思う。
これがだし巻き卵やアブラの乗った秋刀魚やサバに必ず添えられている理由、昔の人の知恵に納得。
大根おろしかけご飯の上にシラスを乗せたり、温泉卵かけおろしごはんにしても美味しいし、納豆ごはんに大根おろしのせても最高。
ハマりすぎて鬼おろし器まで買ってしまった。
大根をおろす時間がなければ、野菜スティックに切って味噌つけてかじればいい。
油使わず、胃腸の負担も少ない粗食のホッとする味。
2人目は、パーソナルトレーナーさんの『和食食べていたら痩せますよ』の一言でハッと何かに気がついて。
今まで頑張って自炊ダイエットをしてきたけれど、食欲抑制剤の効きも効果が薄れるほどに過食スイッチが治らないのと、一向に胃が小さくならないことに何かが違うと違和感を感じていた。
だけど和食といっても何が間違っているのか、どうしたらいいのかが分からなくて。
色々調べていたところに3人目、オススメに現れたYouTubeチャンネルの吉野先生の動画で雷に打たれてようやく目が覚めた。
そうか!小麦粉と乳製品と砂糖と植物油脂を断たないと健康に痩せられないのかと、辻褄が全て合う気がした。
脂肪肝の改善にはまずは異性果糖を始めとする精製糖が最悪なので、数年前に果糖ブドウ糖液糖系の入った加工食品の一切をやめて改善した経験があるから、説明に納得しっくりしまくり。
果糖ブドウ糖液糖は脳の満腹中枢をバグらせるから大食いの肥満気味の人は本当にやめた方がいい。
インスタグラムのダイエット中の食事記録を載せている人で途中で更新止まって挫折している人は100%といっていいほど小麦粉と乳製品と砂糖と植物油脂の4毒を摂取していると気がつけた。
自分が食欲コントロールできないのは意志が弱いからではなくて4毒が食欲過剰にバグらせていたと痛感。
そこから自分の和食が和食ではなかったことや、小麦や乳製品や甘いものが美味しいから食べていたのではなく、敗戦国日本人向けに洗脳教育された家庭料理だったのかと知ったら急に興醒めして食べる気失せてきた。
小麦と乳製品は体調に出やすいからやめやすいけれど、油と砂糖は相当きつい。
ストレス過食に走る時、大抵ポテチかKFCに行きがちなのと、月1ラーメンをご褒美にしてしまっている甘さは自覚している。
煮物には味醂はほしい派だし。
完全に味覚がデブ味覚。
本当に肥満は心の病気であると痛感。
たまに禁断症状的に過食でるけど、和食のお陰でだいぶ落ち着いてきているかなと思う。
調理師の専門学校を卒業して、就職先をフレンチかイタリアンかと揺らいだりもしたが、たった1年でも懐石料理屋で修行しておいてこれほど良かったと思った日はない。
20年前の古い懐石料理の教科書を実家に取りに行き、江戸時代の生活習慣病がなかった時代の日本人の食習慣をすれば自然と健康を取り戻せるはずと懐石料理や精進料理に目を向けた。
ちなみに精進料理とかマクロビオティックとかビーガンなどの偏食者に不健康な人や体を壊している人をよく見るので、私はありがたく命を頂く派。
戦国武将の勝負メシと、江戸時代の庶民の食事、日本人の健康の秘訣はそこにあると確信した。
ググってみると、当時の死因1位は虫歯だそうで、それ以外は日本の気候的にも食中毒系が多かったのかなあと推測。
ならば冷蔵庫が普及した現代では保存を極めた発酵食品の多い和食は最強ではないか。
調味料の『さしすせそ』は最強説。
天下統一を果たした豊臣秀吉は虎の肉を食べていたとか再現は無理でも、豆味噌パワーとか焼き味噌など今でも参考になる武将の好んだ長寿食レシピとか、とにかく面白かった。
当時なんて頭痛や腹痛で痛み止めなんてものがない時代に50過ぎまで生きれただけでもすごいのに。
日本人の健康の秘訣は日本食にありだよ。
手が込んだものを作ろうとはせず、シンプルにそのまま素材で食べればいいんだと。
長期遠征に持っていった兵糧丸とか炭水化物の塊だけど乾燥させて1ヶ月腐らず、2〜3丸食べればお腹も空かないし体力も落ちないそうで。
炭水化物を抜いたダイエットのやばさを身に沁みた。
当たり前のことながら、料理が好きな人にとって料理はしたくなりがちあるある。
そのまま油を使わずに、少し野菜やキノコなどで炊くだけでいい。
要は京都のおばんざい的な。
煮込まない、炊く。
炊くか蒸す。
焼かない、揚げない、炒めない。
残った野菜は味噌汁か漬物に。
それだけで最初はスルスル体重が落ちたから驚いた。
これが食べて痩せるの本当の意味か!!と。
3月以降、きちんと和食でご飯を食べて痩せるバランスの良かった日の献立の一部。
素材を食べて、さしすせそで味付けシンプルに。
まだまだ食べている量は多い方だと自覚はしている。
ざっくりと80kg台には80kg台の食事量、70kg台にも60kg台にも50kg台にもそれぞれの適量がある。
それを急激に減らすと全身の皮膚が弛むからやらない。
ババアが急激に痩せると皮が弛みやすく貧相になってしまうから毎月2kgずつゆっくり減量目指している。
平均睡眠時間10時間必要な私にとって、食事は基本的に1日2回+たまにおやつ。
なので朝昼兼用ご飯。
いつも食べないダイエットばかりしてきたから、これだけ食べていても痩せるって感動。
私と同じ運動嫌いの引きこもりで、身長157cmの女性で70kg台以上の人なら雑穀玄米120gを2食で、おかずこの量食べていても1ヶ月に2〜3kgは落ちる。
毎日味噌汁同じ味だと飽きるので、食材や気分で配合変えられるように味噌だけで自宅に6種類くらい増えた。
本に載っていた江戸時代には流行ったのに、今ではほとんど見かけなくなってしまった江戸甘味噌が気になりすぎてお味噌専門店に買いに走った。
メープルシロップたっぷりのホットケーキや美味しいパフェを普段食べれなくなっても、こだわりのさしすせそで味変楽しむことを覚えた。
ダイエット時だけしかやらないような食習慣や我慢はしたくなかったし何か違う気がして。
ご飯たくさん食べても太っていない病気知らずの健康な友人と、しょっちゅう風邪ひいて寝込んで少し食べるとすぐ太るし、食欲がコントロールできない自分は何が違うのかと長年ずっと不思議だった。
振り返ってみると、健康でたくさんご飯食べてるのに太らない友人たちは総じて自炊で和食を基本食にしている人たちだった。
ようやく一生付き合う健康的な食事の考え方に辿り着けた。
お陰で食費も減ったし、調味料がさしすせそだけだから、冷蔵庫やガスコンロ周りがスッキリになった。
しかも油をほとんど使わないから、ガスコンロも毎回使ったらさっと濡れ布巾で拭くだけで綺麗だし、換気扇もベタベタしないし、洗い物が油でベトベト汚れないから洗剤の継ぎ足しも不要でめちゃくちゃラク。
油を使った焼き物や炒め物をしないと、おかずが油で凝固しないから冷蔵庫から出したらそのままおかずが食べれるので朝食から火要らず。
何なら弁当もそのまま詰めても温めなくても十分美味しい。
焼いたり炒めたりの調理をほとんどしなくなったので、ティファールの鍋とフライパンの一式セットも処分した。
オーブンレンジとエアフライヤーとヘルシオのホットクックがあれば十分楽チン。
もう相当手抜きするなら、お湯を沸かすくらいしか火は使わない。
究極のスボらすぎて鍋も汚したくないから、お椀の中でダシ粉も味噌も具も全部ぶち込んでからお湯を注ぐスタイル。
具沢山味噌汁なんて面倒くさすぎて、乾物のあおさだけとか味付けなしのもずくをぶち込むだけという日々もある。
味醂、塩、酢、醤油、味噌はすべて日持ち万能選手だし、味付け工夫で飽きない。
いいことづくめだわ。
そこに発酵食品の手作りには、塩麹と醤油麹とぬか漬けも継続してる。
味付け比率に自信がない人には『チョーコーの薄口だし醤油』がめちゃくちゃオススメ。
おでんも炊き込みご飯も煮物もけんちん汁も和食全般の味が一発で決まる。
味醂甘すぎちゃったとか醤油辛すぎたとかない。
入れすぎちゃったら水で薄めればいいだけ。
このだし醤油でカツ丼や親子丼のアタマを作るとお店の丼の味がする。
家で作るときの手抜き丼はだいたい麺つゆ代用すると、全てザ・麺つゆ味って存在感主張強すぎて飽きる。
この薄口だし醤油は果糖ブドウ糖液糖系も入っていない良心的な加工醤油だなって、気に入りすぎて1年で1Lサイズを3本リピするほど愛用してる。(元料理人のくせに加工醤油で料理かよw)
野菜も今風のおしゃれなものとか葉っぱはあまり買わない。
1年通して手に入れやすい人参と大根と玉ねぎとキャベツがあれば大体どうにかなる。
冷凍野菜にはほうれん草とブロッコリー、あとはキノコ類があれば。
それ以外は海産物の乾物ストックで。
そこに握り拳程度の肉か魚でタンパク質。
これが養生しながら誰にも迷惑かけずに天寿を全うするための令和のズボラ最強自炊ではないだろうか。(まだまだ改善の余地はあるにしても)
ケの日の粗食、そこそこ極めたり。
水野南北の節食開運説には、日本人が忘れていた当たり前のことを思い出させてくれる。
『食を正す→お金が増えて→脂質が減って→健康になって→時間が増えて→運気が良くなる』と。
試しに数日、刺身定食チャレンジを続けたら空腹ないのに痩せていったから面白すぎた。
だけどそれをいうと『魚って高くないですか?』って言われる。
一体どんな豪華な刺し盛り買おうとしているのか。
中トロやサーモンやイクラが入っているだけで1000円は超える。
脂の乗っていない白身魚の刺身とか300円〜500円くらいのものでいいじゃん。
インスタのダイエッターさんら見ていると、オイコスみたいなヨーグルトを毎食食べている女性よくいるけど、大して腹の足しにもならないものに1食120円前後のヨーグルト食べている方がよほど贅沢だと思ってしまう。
大根1本180円くらいか?
それで何食分?何日分のおかずが作れるか。
食事を正し、依存性の高い小麦粉、砂糖、乳製品、植物性油脂の4毒を抜くと、今までのモヤモヤはいったい何だったんだと頭が晴れ晴れ。
相当血糖値スパイクに振り回されてきた人生だったわ。
悪食をやめるとイライラしなくなるし、疲れにくくなるし、日中眠くもなりにくくなった。
お腹が空くとイライラする人とか、煽り運転する中年オヤジとか、キレる老人なんかも完全に血糖値に振り回されてるなと思いながら見ていると妙に冷静になれる自分がいる。
薬物依存症の人の薬が切れた禁断症状と全く同じで、イライラソワソワしている空気感がわかるようになった。
ローカーボだの、ケトジェニックだの、ローファットだの、将来的に不健康極めるぞとせめて10年前に知りたかった。
長い年月失敗し続けてきたダイエット、なんてことない健康法。
日本人の体にあった日本人のための和食習慣に戻せば良かっただけなんて。
江戸時代、玄米を女性で1日3合、男性で多くて5合食べていたとか。
さすがにそんな量は食べないにしても、ご飯は適量なら太らない。
ずっとご飯は太ると思っていた。
糖質制限やりすぎて糖代謝力が落ちた。
糖新生だの、糖質制限ダイエットだのラクして痩せようとしすぎた人間の代償だな。
高脂質ダイエットや低糖質ダイエットや食べないダイエットなんてほんとやらなきゃよかった。
体質的に向いてないし無知すぎた。
そのせいでリバウンドの繰り返し。
だけどもう今度こそ今度こそ!!何百回目の正直?
これが最後のダイエットだと手応え感じている。
日常食で養生する。
水野南北の言うように、悪食していると顔つきもだらしなくなると気がついた。
それが日本人伝統の食習慣に戻す、そして腹八分目でよく噛んで食べる。
それだけのことなのに。
何でもっと早く気が付かなかったのだろう。
覚醒剤やっている人間がまともに覚醒剤は身体に良くないから止めようなんて思考ならないもんな。
罪悪感感じながらも止めれずにきっとコソコソやる。
これが小麦粉、砂糖、乳製品、植物性油脂の4毒にも置き換えられる食物依存症の恐ろしさなのだろうな。
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