贅沢な大人風俗嬢の休日

飛行機や電車、バイク、船など乗り物が趣味の人が目的地の観光やグルメなどが主役の旅ではなく、そこに行くまでの過程が主役という旅ってなんて大人な贅沢って思ってた。

お芝居も好きな作品を繰り返し何度も観るなんて、めっちゃ贅沢だなと思っていた。

貧乏性な私は1度観た映画とか、いくら素晴らしくても2度3度も映画館で観るなんて、ありえないくらいの贅沢だなという価値観で生きていた。

だけど、自分の趣味や推し活に課金し没頭し夢中になっている大人たちを見て、大人の余裕!大人のちょっと贅沢な時間の使い方だ!これぞ自分を大切に生きているそのものと感じ、私も少しずつ自分にお金を使うことに罪悪感を消していかねばと、ここ2〜3年ほど少しずつリハビリを意識してみていた。

旅行に行くたびにご褒美とか、美味しい高級なものを食べるたびにご褒美とか、いちいちご褒美という言い訳をつけないと正当化できないセルフ奴隷の思考回路。

大好きな旅行も、仕事のついでという名目で正当化しておかないと得体の知れない罪悪感を覚えていた謎の抑止力的心理。

去年は特に仕事のついで旅をしない、旅行を楽しむことが目的という自分のための旅行ができたことで、かなり自尊心も育まれてきた。

なので、今度は日帰り京都なんて挑戦してみちゃおうかと。

去年話題作となった映画『国宝』

ストーリーはありきたりというか、そこまで斬新ではないが、映像やキャストの美しさや心打つセリフなどに魅了され、ちょうど何か歌舞伎を観劇したいと思っていたところに、作品内に登場する『曽根崎心中物語』が自分に刺さった。

泊まりで行くには贅沢だし、日帰りで行っても贅沢かなぁなんて、悩みまくり。

こういう時は運とか縁に任せるタイプ。

前後に仕事が入らなければ泊まろうくらいの賭けで、とりあえず前から4列目の席だけゲットしておいた。

結局、前後の日挟んでお仕事が入ったので、神様が働けということだろうと解釈し、贅沢にも日帰り弾丸京都旅を敢行してみた。

 

 

雑に一言で説明すると、大阪の堂島新地の女郎お初と醤油屋の中間管理職、徳兵衛の心中物語。

骨格や顔つきなどから女形の中村壱太郎(なかむらかずたろう)さんのお芝居も見てみたく、桜プログラムの日をチョイス。

尾上右近さんは存じ上げなかったのだけど、実物の男役がめちゃくちゃイケメンで、女形の壱太郎さんの色気のある雰囲気とばっちりマッチ。

映画国宝の名台詞シーンとなった『この上は徳さまも死なねばならぬ品(しな)なるが、死ぬる覚悟がききたい。覚悟仕(つかまつ)られたるか』(こうなっては、徳兵衛さんも死ぬしかない。その覚悟ができているか、聞きたい。)

そして徳さまがお初の足首を喉に当て、死ぬ覚悟を表現するその前後の背景やストーリーが観たかったので、大満足。

自分の首をお初の足首に当てるシーンは、会場全体に見えるよう芝居をしていたとはいえ、舞台に向かって右側の端っこの席だったので、徳兵衛の縁の下の動きが終始見えないという無念。

しまっっったーーーー!!!と思わず心の中で叫んだ。

逆に前列すぎたことで端席では見えないこと、1つまた勉強になったわ。

前列すぎても必ずしも良いとは限らないんだなと。

 

 

 

それにしても、ストーリーもシンプルだし、思った以上に短かったのでサクッと観れたし。

志村けんのバカ殿様を彷彿としたのは私だけか?志村けんの芸には大衆歌舞伎の要素が含まれていたのかとちょっと思ったくらい、笑い要素もかなりあった。

後半は、女郎の心情を重ねて共感したせいか?泣きそうにもなった。

演目が終わった後、西の歌舞伎と東の歌舞伎の違いの解説もしてくださっていたけど、西の歌舞伎は吉本新喜劇感も強いのだろうか?

関西の歌舞伎を見るの初めてなので、曽根崎心中物語だけで決めつけてはいけないけれど、やっぱり伝統とか古典とか基礎って何をやるにしてもどのようなジャンルでも大事だなと痛感した。

バレエも日本舞踊も歌舞伎もモダンより断然古典派好き。

スーパー歌舞伎とか色々頑張って工夫していらっしゃる歌舞伎界のようだけど、普通に教科書に載りそうなレベルの古典の面白い演目が私は観たい。

次は東京で何か古典的な歌舞伎の演目を探して観たいなと思った。

そしてやっぱり舞台っていいな、非日常感を楽しめて、たった数時間で現実逃避したいときのリフレッシュにもなるから、改めて定期的にお芝居は観たいと思った。

サウナとか映画館とか舞台鑑賞って、2時間前後程度だけでも強制的にスマホを触ることができない環境に自分をおけるから、デジタルデトックスとか脳のリフレッシュとかスマホ依存のリハビリ始めにちょうどいい。

仕事の締切を終え、確定申告の締切まで時間は少ないけれど、気持ちの切り替えリフレッシュに、念願の曽根崎心中物語が観劇できて大大大満足な1日だった。

見終えて会場を出てもまだ午後1時半過ぎ。

このまま帰宅するのももったいないので、近くのカフェでわらび餅の食べ比べ。

普段はわらび餅よりくず餅派で。

あまり美味しいと思ったことがなかったのだけど、過去一美味しいと思えるわらび餅に出会えた!

 

 

糖分補給も終えたところで、今回のもう1つの目的地へ。

平安時代(859年)に創建された日本三大八幡宮の1つ、石清水八幡宮。

こちらは社殿の国宝。

 

 

女性に嫌われやすいので潔く女性の守護神さまは軽めに諦めて、男性メインに仕事をしているいことからも男性の守護神さまにしっかりじっくり媚び売り参拝をしてきた。

毎月穴八幡宮でお世話になっているのだから、いつかは全国の八幡宮の総本宮である宇佐神宮へも参拝したいところ。

今回は勧請された日本三大八幡宮の一つである石清水八幡宮にまで来られて感謝。

 

 

寺社仏閣は閉門時間が早いので、これにて帰路へ。

 

 

歌舞伎見て、わらび餅食べて、参拝して、めっちゃ大人な休日を満喫できた。

日帰りだからこその大人の贅沢時間。

今度は着物着て歌舞伎鑑賞しに行きたいな。

まだまだ着付けの練習が必要だけど。

浴衣なら5分程度で着れるのだけど、慣れない着物のセルフ着付けは難しい。

1つ1つの経験、自分のために使うお金が、自分を大切にする心を成長させてくれる。

 

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