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清く尊い思い出。

カレンダー通りの祝日連休は、有り難いことに割と予約で埋まりやすいのだけれど、今年のゴールデンウィーク後半は予約時に候補日が複数ある方はずらさせていただき、お陰様でゴールデンウィーク3、4、5日と久々に開けることができた。

その代わりに前後がみっちり予約で、東京へ連日泊まりで疲労困憊の約10日間だった。

なぜ短くて貴重である繁忙期のゴールデンウィークを明けたのかというと、姪っ子と甥っ子が泊まりに行きたいと言ってくれていたから。

距離が東京に住んでいた時よりもかなり近くなったのと、我が家が広くなったので、半年前から泊まりに行きたいと言ってくれていて。

子供って塾や宿題である意味大人よりも多忙だから、なかなか日程を合わせるのが大変。

子供はあっという間に大人になってしまう。

このチャンスを逃したらもうお泊まり会はできないかもしれないと思い、レッスンを始めて以来、初めて大切な誰かのために予定を開けてみることにした。

もうあと数年で無邪気に遊ぶこともないかもしれないし、叔母である私は構ってもらえなくなる可能性だって大きい。

将来どこかで野垂れ死んでも引き取り手のいない私は、孤独死をしたら姪っ子甥っ子に迷惑をかける可能性大。

だから今のうちにたくさん可愛がって愛情表明しておきたい。

自分には子供もいないし出産も諦めたので、姪っ子甥っ子でなんちゃって子育て経験を味わわせてもらおう作戦に気持ちを切り替えることにした。

中学1年生になったけれど、ひとりで電車やバスにも乗れない姪っ子。

3人揃って発達障害持ち兄弟の真ん中で、学習障害いわゆるLD持ち。

兄と弟はADHD。

漢字が読めないので電車が不安で仕方ない。

姉のところの最寄駅から私の家の最寄駅まで乗り換えなし真っ直ぐ約45分、電車のホームまで迎えにいくと言っても無理、絶対嫌と言って姉夫婦と私を困らせ。

姉夫婦は飲食店2店舗経営の超多忙繁忙期なのに、可愛い子供様たちのために店の営業が終わって夜0時近くに片道100kmの距離を夫婦で運転して送り届けてくれた。

深夜、うちに着いた時の姉夫婦の疲れ切って死んだ魚の目が、気の毒を通り越して思い出してジワる。

まだ何も食べてないというので、何か用意しようか?と言っても、今食べたら居眠り運転しちゃいそうだから空腹のまま頑張って帰るわと言ってすぐ帰った。

明日も仕事とのことで、滞在時間約5分。

もちろん帰り道も約100kmの距離。

子供のわがままに応える親、頑張ってるなぁ。

親の心子知らず。

でもそれでいいんだよね。

こんなクタクタでボロボロになって頑張ったことって、後になって笑って話せるから。

きっと数年後に振り返った時には良い思い出、笑い話。

子供なのだから、子供らしく思いっきりたくさんたくさんわがまま言って、ありのままを受け入れてもらって、たくさん褒めて、自己肯定感を高めさせてあげたい。

代々アダルトチルドレン育ちで、子供らしい子供時代をもらえなかった私にとって、可愛い姪っ子甥っ子をとにかく可愛がりたい。

お泊まりに来る日の夜、私も東京での仕事が終わり片道3時間を急いで家へ帰り、スーツケースもそのままに連休3日間に備えて22時過ぎに急いでスーパーへ買い出し。

お菓子作りもしたいというので材料買い込み、ご飯も子供が好きそうなものを取り揃えてみた。

明日からの3連休が楽しみだねっと言って、中1の姪っ子と小2の甥っ子の3人お泊まり会が始まった。

お泊まり会1日目、さっそく早起きの洗礼。

小2甥っ子が朝6時半にお腹すいたと私のベッドの上に乗ってきて、ジャンプジャンプ。

これがお母さんになった感じの気持ちなのか。

目覚めたら異世界転生してて、私は誰かのママになったのか?みたいな気持ちでちょっとニヤつく。

一晩爆睡したので、まだこの時は多少体力が残っていた。

まだ朝7時前だというのに、早速起きて朝食の準備をするなんて昼職時代ぶりだと思うわ。

今時の子供って、贅沢だよねぇ。

姉弟みんな好みが違うから、自分達の食べたいものを用意してもらえたりする。

嫌いな食べ物も無理やり口にぶち込まれトイレで吐くという虐待を幼稚園で繰り返し経験した私。

好き嫌いは許されない、お残しも許しまへんでぇの時代育ちなので、今の子供は幸せだよね。

2人に何食べたい〜?と朝からお母さんぶって聞いてみる。

さぁて普段無言の引きこもり生活で体力がばーさんレベルの私、3日間耐え切れるのだろうか。

朝食を食べさせ、朝の9時からクッキー作りに挑戦。

それにしてもなんて元気な。

子供の活動時間は長い。

いつもだったら、まだ布団の中だわ。

まるで粘土遊び。

テーブルの上も下もクッキー生地まみれ。

でも幸いに引っ越した家が広いわりに、家具などの物が少ないから汚れてもあとで拭けばいいだけなので、思いっきり遠慮なく汚して楽しませた。

それぞれのセンスを自由に。

型抜きクッキーにアイシングやナッツやチョコも用意して。

それにしてもいちいち姉弟ってやつは喧嘩する。

揉める。

型抜きクッキーの型から生地がハズレないってだけで嘆く。

可愛いな。

クッキーも完成し、午後、海へ繰り出す。

ゴールデンウィークは天気に恵まれて、家から徒歩15分の海水浴場ではジェットスキーをする人、ウィンドサーフィンをする人、水着で海水浴をする人、釣りを楽しんでいる人たちがちらほらいた。

青い空の下、家から持ってきたホットサンドとクッキーとアイスミルクティーをランチに頬張る。

最高に平和で幸せ。

子育て中で田舎生活だったら、本当にこんな感じなのかな。

青空の下で食べるご飯大好き。

時々、ひとりでこの海水浴場に来て黄昏ながらセブンイレブンのアイスコーヒーを飲んだりしている。

この街の人間は嫌いだけど、景色はすごく気に入っている。

砂浜で泥だらけになりながらお山を作り、トンネルを掘る。

きれいな貝殻探しをする。

お砂遊びなんて30年振りくらいか?

真剣に山作って穴掘ってしまったわ。

相当楽しかったのか、また明日も海に行きたいって言ってくれて。

じゃあもっと大きな山を作ってトンネルを掘るために、帰りに道具を揃えるかとなり100円ショップに寄ってバケツとスコップを調達。

家に帰るなり、そのまま2人揃って風呂場へ直行。

部屋に入られると砂まみれで後が大変だ。

すぐに洗濯機も回し、子供たちが風呂に入っている間に夕食の準備。

気がつくと、朝からずっと動きっぱなしだ。

これが母親ってやつか。

愛する者のために、何かをさせてもらえることの幸せってこういう感じなのか・・・を噛み締める。

普段1日3食なんて食べないので、1日中キッチンにいる錯覚にもなる。

風呂上がり、ご飯を食べてあとは寝るまでまったりグダグダYouTubeタイム。

子供たちの間で流行っている音楽やゲーム配信を教えてもらったり、いろんな話を聞いて過ごし、いつもより早めに爆睡。

疲労困憊のお陰で、秒で就寝できたわ。

甥っ子に『朝はできれば7時前に起こさないでね。お願いしますよ。』とだけ言って寝た。

お姉ちゃんの姪っ子は『学校の日はいつも行きたくなくて全然起きてこないくせに、休みの日になると早起きなんだから』なんて突っ込まれてて笑う。

それだけ今日はワクワク楽しいことが待っているって思ってくれたって思いたい。

翌朝、ありがたいことに気を遣って8時まで寝かせてくれた。

朝ご飯を作って食べ、お昼は簡単に中華まんを持って早めに海へ出発。

腰まで浸かれるように、私の2〜3回しか着ていない15年前の可愛い水着を姪っ子に貸して。

泳ぐにはまだほんの少し冷たいので、海で下半身浴。

昨日よりも大きなお山を作って、トンネル掘って。

砂が粗いのか、泥団子を作れるほどの質ではないのが残念。

お山も張り切って作っても固まりにくくて、あまり大きくはできなかった。

お城作りに挑戦してみたかっただけにちょっと残念。

今日は昨日よりも長く海で遊びまくった。

2日続けて海遊び、ばっちり日焼けもしたので、めちゃくちゃ疲れた。

さすがの子供たちも疲労感出てる。

帰りにリクエストのクリームシチューとカルボナーラを作るためにスーパーへ寄る。

家へ着いたら風呂場へ直行。

洗濯機を回し、その間に晩御飯を作る。

クリーム系の食べ物が好きらしい2人。

明日もシチューでいいよなんて言って可愛いなぁ。

自分の好物は続いても食べれるよね。

夜はプロジェクターの大画面で映画鑑賞。

観たいとリクエストされたアニメ映画『竜とそばかす姫』を3人で映画館のように暗くして観賞会をして就寝。

3日目の朝。

起きるのが辛い。

身体中がだるい。

でも朝ご飯作らなくては。

今日は帰る日なので、あと半日頑張れば、この楽しくもキツくハードな生活も終わる。

親は終わることなんてない日々、子育てしてる人たちって本当に大変だよなぁ。

何が大変って、自分が食欲なくても飯の支度を3度しないといけないのは結構疲れる。

いくら料理好きの私でも1日中台所にいると疲れる。

とはいえ、リクエストされた手作りマカロンに挑戦することになっていたので、朝ご飯の後に姪っ子はマカロン作り、甥っ子にはドーナッツ作りを手伝わせた。

初めて作ったマカロン、まぁまぁな出来だったと思う。

次回作る時はきっと大成功できるはず。

午後は家を出る電車の予定時刻までの間、トランプやオセロをして楽しむ。

椅子に座ってオセロをし始めた途端、意識遠のく。

急な眠気に襲われた。

すると姪っ子が『ママみたい〜』って笑う。

姉は飲食業だから1日中立ち仕事。

昼夜営業が終わって、子供たちの晩ごはんを作ってふっと椅子に座ってオセロなんかしたら秒で大波揺れるよ。

1日中動きまくってて、一度座ったら寝ちゃいそうだし、2度と動きたくなくなると思うと余計に座りたくない3日間だったから最後のオセロにやられた。

もう眠くて眠くて。

いや、眠いなんてレベルじゃない。

気が遠のくような感覚。

姪っ子が気を遣って、少し眠ってきたら?と言ってくれたので1時間ほど昼寝。

気を失うかのように寝落ちた。

こんな寝入り方は久々だわ。

姪っ子の優しさのお陰で体力回復。

帰りは姉夫婦に、さすがにまた片道100kmの道のりを迎えにきてくれとは言えないので、姉が迎えにきやすいように向こうの最寄駅まで一緒に電車乗って送り届けた。

切符の買い方も乗り方もわからないまま中学生になってしまったことが心配だったけれど、まぁ焦らなくても必要に迫られればいつか電車に乗れる日が来るだろうと思い、無理強いはやめた。

帰りの電車の中、『夏休みはもっと、5日間とかで泊まりに行きたい』って言ってくれたことが何より嬉しかった。

仕事も勇気を出して休んだけれど、かけがえのない子供たちとの時間を体験させてもらえた。

また夏に、こんなに大変かつ幸せな時間ができるのかと思うと今から楽しみ。

姉にも『子育てママ体験をさせてくれてありがとう』と伝えた。

自分の子供を産み育てる経験は得られなかったけれど、こんな経験をさせてくれた姉にも感謝、子供たちにも感謝。

姪っ子、甥っ子これからますます大きくなって、総勢7人もいるからお年玉貧乏地獄が不安と恐怖でいっぱいだけれども、やり場がなくて苦しかった私の愛や母性本能を刺激してくれて、かけがえのない思い出を貰えただけで帳消しできる。

推しに課金していると思えば頑張れる。

7人も推しがいるのはキツいけど。

今までの恋愛では駆け引きばかりしてきた。

それが無条件の愛で、駆け引きでもなく、『何かをしてあげたいと思えることが愛と知った。』ということを私に気づかせてもらった。

いつかきっと年老いて、一人ふと過去を振り返った時に思い出す、尊い思い出のひとつになった。

愛に溢れて泣けるほど幸せな子育て体験3日間。

めちゃくちゃ体力キツかったけど、楽しかった。

姪っ子、甥っ子、おばちゃんと遊んでくれて心から有り難うを伝えたい。

10年後、本人たちはすっかり忘れているだろうけどね。

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