ちょうど1週間前、メンタルずたぼろだった。
疲れも溜まっていたのもある。
大量にダニに噛まれたせいもある。
空気汚染というのか、整備されていない道が多く、砂埃など空気の汚さが目に見える。
まだまだ気温も30度前後まで上がり、いつ掃除したかわからないフィルターのエアコンに1日中直撃。
多分全部が原因。
その頃から咳喘息の発作が出てしまった。
日本から念のため持ってきた薬は全部飲みきってしまった。
まさか3年も発症していなかった咳喘息だったから3日分程度しか用意していなくて。
甘かった。
発症要因が多すぎて、特定できないから回避できない。
毎日毎日悪化していく。
絶大な信頼を置いているシムビコートもアスゲンEX錠も睡眠薬もトランサミンも全部消費。
薬がなくなる不安の中、焦ってシムビコートを1日3回、1度に3吸入行った。
見事に副作用で声を失った。
酒焼け、かすれるどころじゃない笑
声自体がでていない。
私の元々の声を知らない初対面の外国人でさえ、異変に気がつくレベル。
喋れないということは、ますます人とのコミュニケーションが遠のく。
でも喉も痛いし、咳も出るし、しゃべりすぎるとゲロるから喋れない。
授業にも支障で辛すぎ。
辛気臭い顔して嫌がられるのも嫌だから、辛いのを我慢してかすれ声でジョークを言ってみる。
笑い飛ばすしかない。
とうとう所持品の薬はなくなった。
タイの薬局で、日本では処方箋がないと買えない薬を買い漁る。
シムビコートもムコソルバンもモンテルカストも買えた。
でもペラックT(トラネキサム酸)などの喉痛み止め薬が手に入らない。
タイの薬局のおじちゃんと現地の医者曰く、タイではトランサミンは喉痛では飲まないそう。
困ったのでググると何やら強そうな飲み薬が。
モルヒネとアヘン入りのドリンクタイプの飲み薬。
これが咳で炎症している部分にとても効いた。
まとめ買いして日本でもストックしておきたいレベルだけど捕まるから無理。
喉の奥が痛すぎて咳をするとえずいてしまい、そのまま嘔吐。
いつもの咳喘息発作のパターン。
それがこのアヘン飲み薬を飲むと、喉の通ったところが熱くなって、ものすごい強いお酒を一気に飲んだときみたいにぼわわわわわんと頭がして、喉の痛みが和らぎ、えずきにくくなる。
睡眠薬と一緒に飲んだ日は1分後には立っていられないほどふわふわしてきて、気を失うようにいつの間にか寝ていた。
すげぇ良い薬に出会った。
でも即効性はあるけど、持続性がない。
だから3〜4時間にティースプーン1〜2杯と言われていたのに、気がつくと1日でボトル1本空けていた。
翌日学校の先生に『アヘン中毒になりたいですか』と信じられないといった表情とともにグーグル翻訳を見せられた。
それでも辛すぎて、結局4日で3本目を開けた。
痛みをごまかすだけで根本的治療ができていない。
あと1週間。
帰国日までどうにか騙し騙しでごまかせないものか。
病院に行く時間がないし、もったいない。
まだ、ちょっと余裕があったのかも。
でも土曜の試験で、頭が働かなくなり、手技が全然覚えられないまま試験直前。
思わず自分の不甲斐なさに涙が溢れてしまった。
そしてそのまま試験開始。
そりゃ先生にもモデルさんにも不安オーラしか見えないわな。
手技のダメ出しはなかったけど、もっと自分に自信を持ってと言われてしまった。
なんとか合格できたけど、症状は悪化するのみ。
アヘン咳止めとシムビコートと麻酔成分が入っている市販ののど飴が手放せない。
ずっと授業中も飴舐めてて、糖尿不安どころか痩せられるわけがないな。
口の中が変になりそう。
でも辛すぎてそうは言っていられない。
特に深夜から明け方に悪化。
枕2つ重ねて上半身起こした状態で寝ても咳が止まらず、昨夜も一昨日も1時間ずつしか眠れなかった。
何時間もひたすら咳き込んで眠れない不安の中、辛すぎて今なら死にたい、誰か殺してって思うほど。
メンタル面から死にたいって思うこともたまにあるけど、身体的な辛さからの死にたい願望のほうが個人的には結構キツイ。
だって痛みをごまかし、眠ることすらもできないのだから。
1日10時間は寝ないと活動できない体質の私がよく起きていられると思う。
相当神経が立っていて、気が張っているんだろうな。
この1週間、気力だけで頑張っている。
ありがたいことに帰国後すぐにブログ講座とプライベートレッスンの申し込みをいただいているのだけど、帰国したら切れた糸みたいにならないと良いんだけどね。
兎にも角にも後悔だけはしたくない。
1日に何度も咳き込んでは嘔吐。
出るものもないとじばらく何度もえずく。
そう思うと、病院に行く選択肢は外せなくなった。
校長先生に聞いて、1番近い大きな病院へ。
学校が午後休講で、みんなでお祭りに行く準備の灯籠を製作している時がチャンス。
灯籠流しを諦める、そんな気持ちで一人病院へ。
病院へ到着、血圧、身長、体重測定。
血圧、上が160で下が86。
びっくりされてもう1度再測定も結局変わらず。
何科かよくわからない先生のところへ日本語通訳の人と診察室へ入る。
結局、僕の管轄外なので内科を受診してくださいと追い出され。
今、内科の先生が不在で、明日予約してまた来てくださいだと。
このやべえ声を前にしてもどうすることもできなかった。
仕方なく処置も何も改善もないまま、学校へ戻ると先生が私の分の灯籠を作っておいてくださった。
なんて優しい先生。
この先生本当に尊敬する。
お茶目な一面もあるのに、医療知識も豊富で、当然ながらマッサージも上手で、日本語意思疎通が難しくても言おうとしていたことを瞬時に察せる直感力の凄さには何度も目を見張る物があった。
そのままお祭り会場まで片道1時間、途中ソンテウの中で何度かえずき、食べ物を口にしていないから嘔吐物は出なくてよかった。
窓ガラスもドアもついていないトラック型の車、直に町の排気ガスにまみれた空気を吸わざるをえない。
前日も睡眠約1時間、本当に辛い咳喘息ピークの中、それでも行ったコムローイ祭りは感動して鳥肌が立ち、涙が出そうになる程美しい光景だった。
残っていたのは気力と根性だけで、それでも行って本当によかった。
もう後悔はない。
ところが帰ってきた日の夜、散々疲れているはずなのにやっぱり1時間ほどしか眠れなかった。
もうずっと咳。
咳のしすぎて変な音がするくらい。
でも喘息ではない、咳喘息。
ようやく緑色のやべえ色の痰からは脱出できてきた。
それでもこの咳、このえずき、この声、早くどうにかしないと。
練習モデル中もお構いなしだから練習者にも迷惑をかける。
朝の8時に診察予約。
ゲストハウスを出ようとした時、私の靴がない。
はあああああ。
またこんな時に勘弁してくれよ。
現地で買った300円くらいのサンダルだからいいけど、残りの5日間のためにまた買い直すのは嫌だ。
足の裏までオイルまみれになるから、日本から履いてきたスニーカーは履きたくないけどそうは言ってられない。
授業が始まるまでに診察を終えて学校に行かなくては。
手持ち日本円も底をつき、クレジットカードも限度額スレスレ。
支払いを使える額の3万円以内に納めないと保険も降りない。
一か八かのかけ。
そして病院で笑えないくらい大量の薬をいただいた。
金額も2日の病院代とタクシー代で約2万円程度に収まった。
不必要な検査とかをされたらどうしようかと思った。
でもタイ在住経験のあるライターさんが助言をくださって、今回もまた助けていただいた。
なんか何も恩返しできていないけど、でもいつも感謝の気持ちでいっぱい。
助けてくださった方々にはいつも思うこと。
どうやったら伝わるのだろう、お礼ができるんだろう。
でもそういう方ほど恩を売ってこないからまたすごい。
いつも親切にしても利用されるだけとか言っちゃってる私、そうとう性格悪いな。
無慈悲の心、見習いたい。
とりあえず今は、自分以外に余裕はない。
咳との戦い。
勉強との戦い。
授業も午前と午後以外に夜のコースも申し込んでいたので、今日からフットマッサージの勉強が開始。
頭がこんがらがりそう。
ダメだ、頭で覚えようとしちゃいけない。
身体で覚えなくては。
明日も1日中授業。
残り4日。
今朝もらった薬、1日飲んだだけでちょっとラクになってきた。
プラセボ効果的なものもあるかな。
病院に行った、処方箋薬を飲んだ安心感。
もう明日はゲロりませんよーに。
睡眠薬も処方してもらったから、今日は久々にたっぷり寝るぞ。
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