NO IMAGE

絶縁していた母との再会 その1

母と大喧嘩をし首に手をかけ、絶縁状態で実家を飛び出してから早いものでもうすぐ5年。

相変わらず私は父も母も電話もLINEもブロックしている。

私が母と会いたくないことをわかっている母はたまに心配しては、3人でよく旅行や食事に行っていたおじさんを偵察に送り出し、おじさんと私は食事をしては母に話が筒抜けていた。

だからあまり詳しい話もせず、寿司を食べながらもっぱら父のダメっぷりや母の酒癖の悪さなどを愚痴りあう程度に納めていた。

大体親が心配することと言ったら、仕事は何をやっているんだとそればかり。

就職していないことは歴然なので、隠しても仕方ないし、隠すことはしてもわざわざ嘘をつくことは嫌いなので、文章を書いていると伝えて、それ以上は何も言わないことにしている。

それでも毎回会うたびに聞いてくるのは、腑に落ちないからなのだろうけど、言っていることが分からないからそれ以上向こうも突っ込んで聞いては来ない。

ブログだのコラムだのアフィリエイトだの難しい言葉でも並べておけば、70歳も超えたお年寄りにネット用語はわからないのだろうと思う。

そんなおじさんから1年ぶりに先月連絡が来て、食事の話になり2人で会うことに。

ちょうどいいタイミング、社会的信用のない女が家を買うためにはどうしたらいいかの話を聞きたいと思い、ちょっと母の意見も聞きたいなぁと内心思っていた。

でも会いたくはないという葛藤。

ところが当日が近づくにつれて、なぜか母が頭によぎる。

そして当日、久々に再会したおじさんと行こうとしていた行きつけのお寿司屋さんが定休日で、困っているとなぜか母に電話をかけ始めた。

「いつもの寿司屋がお休みだから、娘はすしざんまいでいいよって言ってるけどどうする?」って。

世の中の決定権はすべてうちの女王様である母。

なんかおじさんそわそわしていると思ったけど、は?母来るの?

あぁ〜不動産の話も聞いてみたかったからまぁいいかって諦めに近い気持ちになった私。

5年前、最後の別れ際に言った私の母へのセリフ「次に会うときはあなたの葬式だから」がよぎる。

そして寿司屋でおじさんと雑談していると、小1時間遅れて母登場。

他の兄弟たちからは母は年老いておばあさんっぽくなったとか、骨折の後遺症で痛みが激しいらしく片足を引きずっているとは聞いたけど、見た目は5年経ってもそんなに変わったようには思わなかったから逆にすごい。

足の引きずり方は尋常ではなかった。

手術すれば歩けるようになるかもしれないけれど、高齢だから失敗もあり得るとのことで拒んでいるらしく、歩けなくなった時は死ぬ時だくらいの覚悟を感じた。

人間、死の覚悟をするときって、食べ物が喉を通らなくなったときと、歩けなくなったときのように思う。

だから今はまだ死ねない、そんな普通じゃないくらいの精神力を感じた。

ずっと言い続けてきた、母の遺言とも取れる言葉がある。

うちの父は結婚3回目のダメ親父で、2番目の奥さんとの間に息子が存在する。

そう、私の腹違いの兄弟。

会ったことも、名前すらも知らない。

おそらく父も覚えてなんていないだろう。

そのくらい薄情で人に興味のない人間だ。

順番で言えば姉さん女房の母の方が先に死ぬ。

母は2軒の家を所有している。

私の父と一緒に建てた夫婦名義の今の家。

もう一軒は母もバツイチであり、父と結婚する前に買った家が埼玉にある。

もし母が死ぬと、その埼玉の家の相続権が会ったことも見たこともない赤の他人の息子にまで相続権理が与えられてしまうのだとか。

それだけは嫌だと私が中学生くらいの頃から常々言い続けてきた。

そんな今は誰も住んでいない埼玉の自宅が区画整理され、土地を手放すか、家をそのまま与えられた新しい土地に移すか、更地にしてから新しい土地に新居を立て直すかの選択に迫られている話をしにきたのだった。

姉たちは嫁いでいるので、そんな権利はないし心配もないからか名前すら出ない。

兄は購入したマンションのリフォームなどで目一杯、田舎に家を所有する力は残っていなく、要らないと断ってきたそう。

ということでおそらく私の意見を聞きたく、慌てて無理やりおじさんを使って顔合わせの場を設けさせたようだ。

私も不動産の話をちょうど聞きたかったのだけど、母の方も家の話とは・・・なんという偶然ではなく考えていることがさすが似た者親子だな。

母の手にかかれば皆、有無を言わせずに手のひらで転がされているような気にさせられる。

そんな女王様気質は健在。

周りにも気を遣わせるが、その分人の3倍は気を遣うそんな性質の母。

相変わらずの面倒見の良さというか、人にやってあげるのが好きな精神は健在で、私とおじさんに手作りのコロッケを揚げて、他にも紙袋いっぱい体に良さそうな食料を手土産に持ってきた。

これが度を過ぎると、親切の押し売りになってしまうから、自分は気をつけようと反面教師にしているんだけどね。

そして喧嘩別れをしてから5年ぶりの母との会話は何を話したか分からないほど、お互いにギクシャクしていた。

イライラしているような、トゲトゲしているような、よく分からない感情を自分の中に感じ、何を話したか覚えていないまま、3時間ちょっと経過し2人と別れた。

覚えているのは、「貴女は私に似て神経質な女になってしまった」と言われたことくらいか。

他の人が目につかないところにまで目がいってしまうのはおじいちゃんからの遺伝だと。

そして翌日、とりあえずお礼はしておこうとLINEブロックを解除し「コロッケご馳走様でした。」とだけLINEした。

正直、久々に食べる母が作った手作りのコロッケの美味しかったこと。

言わずにはいれなかった。

すると、LINE電話が掛かってきた。

「貴女の番号に掛けても電話が繋がらないのよね」と母。

「あぁ、着信拒否しているからだよ(笑)」と私。

昨日よりはだいぶ自然体に話せている。

そして親しいとはいえ、他人のおじさんの前では話せなかった大事な話の本題を母は話し始めた。

↓イイネと思ったら・・・
にほんブログ村 大人の生活ブログ 風俗嬢日記(ノンアダルト)へ
↑ポチッと応援お願いします

NO IMAGE
リアルタイムも見る?