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うまくいかなかったデートを振り返る 最終章

婚活女子の節目として30歳までに結婚したいというのがある。

私も20代の頃、合コンやクラブ、婚活パーティーやお見合いなどあらゆる出会いの場に足を運んだ。

妥協ができないせいか、神経質すぎる性格が災いしているのかどれも結婚までたどり着けた人はいなかった。

20代の10年間、出会いを求めて色々頑張った。

29歳と10ヶ月経った頃、30歳を目前に最後の婚活パーティーに参加することにした。

20代と30代で婚活パーティーの参加料が1000円以上変わって来る。

30代というだけで成婚率もググッと下がるし、売れ残りやすいからか?なんでそんなに値段が違う?とショックだった。

もう潮時かなと。

ここまで頑張ったんだ、それでもダメなら諦めようとそろそろ燃え尽き症候群気味になっていた。

そして20代最後に参加した婚活パーティーは、防衛省主催の自衛隊婚活パーティー100対100の大きなものだった。

カッコイイ制服を着た陸・海・空の自衛隊員と防衛省勤務の職員が参加していた。

下は20代前半から上は50代後半のおじさんの自衛隊員と幅広くいた。

人気があったのはやっぱり航空自衛隊。

制服といい、飛行機を操縦できると思うとときめく女子が多かったみたい。

会場ではそれぞれのアピールできる訓練映像が流されていた。

あまりにも多い人数なので、男女10名交互になり輪を描くように立ち、順番に自己紹介をして行くという流れからのその後フリータイム。

自衛官になるとなかなか出会いもなく婚活もできないものなのか、女性に慣れていない人も多く、必死になりすぎてオリジナルの名刺を作っては配り歩いている男性もいた。

見かねた司会進行役の防衛省の偉い人が、「コラー!男どもは自分から声を掛けにいけー!壁に沿って突っ立ってるんじゃないぞー。自分から声掛けに行かない奴は罰として腕立て伏せ100回やらせるからなー」とマイクで言っていてなんとまぁ体育会系なと笑いを誘っていた。

確かにおっしゃる通り、せっかく参加する勇気を出したのだから、自分から声かけなくては参加費と時間の無駄になる。

参加することに意義があると言っても爪痕くらい残さないとな。

と言っても、人数多すぎ。

私もすっかり人疲れしてしまった。

1人で参加したし、収穫相手もおらず、一息つきたくて、お手洗いに行った後ロビーにあるソファーに座りほぼ参加辞退のような感じで休憩していた。

すると同じような男性が3人くらいで部屋から出てきた。

「いやぁーもう疲れたから俺いいわー」みたいな会話をしていたと思う。

そんな時に私の携帯が鳴った。

当時の私の着信音は確か大好きな天空の城ラピュタのパズーのラッパ。

すると、少し離れた並びに座っていたおじさんが話しかけてきた。

「ラピュタ好きなのー?」

待ち受け画面もラピュタに出て来るロボット兵にしていたほどラピュタ好き。

すると偶然にもおじさんもラピュタの待受だった。

そんな意外な共通点から話が盛り上がり、今度食事しませんか?と連絡先を交換する事に。

パーティーの方はサクラもヤラセもなく、30組弱のカップルが成立していてまぁまぁ悪くない結果な気がする。

素朴で擦れていないピュアそうな男性がたくさんいる自衛隊婚活パーティーはすぐにでも結婚したい女性にはオススメする。

私はもちろんカップリング成功しなかったけれど、収穫はあったからまぁ良かった。

制服を着ていなかった彼は40歳手前の防衛省の職員で、小日向文世に似た優しそうな笑顔のおじさんだった。

いざデートの日。

新宿で映画を観て、そのまま近くの居酒屋へ。

私はあまりお酒が強くないし、初デートでお酒飲みすぎて失敗したくなかったから乾杯の1杯しか飲まずその後はソフトドリンクを飲んだ。

そして彼はというと、まぁ飲むわ飲むわ。

しかも食べ物もかなり食べる。

安い居酒屋で2人で1万超えるとかおじさん飲み過ぎ食べ過ぎ。

この時どうも腑に落ちなかったのは割り勘の仕方。

別に割り勘が不満とか文句はないけれど、明らかに女性の倍以上お酒を飲んでいるし、がっつりご飯もバクバク食べていた。

お手洗いに席を立ち戻るとすっかり食べ物もなくなっていて、どんだけガツガツ食べてんだよこのおじさん・・・。

それなのにきっちり5000円ずつの割り勘って。

当時の私の月収は約20万。

収入は恐らく倍以上私よりもはるかに良いだろうし、10歳近く年上のおっさんの初デートの飲食代を一部負担してやらなきゃいけないんだ?

昔付き合った11歳年上の1円単位まで割り勘する男を思い出し不安に思った。

でも自分の年齢的タイムリミットもあるし、贅沢は言えない。

たまにいる割り勘に文句をいう女が嫌いで、あえて反応を見て試しているのかもしれないぞ?とか色んな事を考えた。

とりあえず、悪い人ではないから断らず様子を見る事にした。

許せない部分が増えればさよならだし、良いところがそれを上回るほど発見があれば付き合えば良いやと。

ところがそのデートの数日後に東日本大震災が起こった。

東京も余震が続き、自衛隊員が被災地に派遣されている中、「次のデートはしばらくできなさそうですね。落ち着くまで延期しましょう。小日向さんも一緒に東北へ行かれるんですか?」と電話で聞いた。

すると返ってきた答えが「やだよ、怖いもん、行かないよ!」

その時私の中で全てが引いた。

あ、防衛省で勤めている人は自衛隊員とは違うんだな。

国や人を守ったり助けたいという正義感とは無縁の防衛省職員もいるのだと勉強になった。

まぁ色んな人がいるもんだ。

とっさの本音が聞けて良かった。

逆に向こうからしたら防衛省に勤めているだけで、私のようにヒーローとか勝手に思わないでくれと思っているかもしれない。

食べ方といい、割り勘の仕方といい、地震を怖がる本音といい、私の中で彼は無くなった。

これで20代最後の婚活が終わった。

燃え尽きた。

それ以来、合コンにもパーティーにも一切参加していない。

でも恋愛の勉強はたくさんできた。

20代やるだけのことはやったのだから後悔はない。

今回書いた、うまくいかなかったデートを振り返るシリーズの記事は、彼女を作る努力をしないで、やんわりできたら良いなとは思うけど・・・と全く行動していない男子の為に意識して書いてみた。

プライベートレッスンに若い層の結婚願望のあるお客さんが少し増えたからと言うのもある。

デートを誘うこともする事も、緊張するしエネルギーもいるから疲れる。

でも彼女が欲しい、結婚したいと少しでも思うのならぜひ行動してみて欲しい。

デートはSEXも回数こなして経験を増やさないと上手くこなせない。

どーせできないしとか、めんどくさいからとか、お金がかかるからと行動しないでそのままおじさんになってしまうと、風俗客によくいる乳首執着のガシマンで卑屈なクソ客になりかねない。

デートしてマイナスになることは無い。

もし相手の女性がやばい行動をしたり変な人だったらそれを見て自分は気をつけようと勉強にもなる。

2人でデートする事によって、気遣いや思いやりも身につくから、女性だけでなく人間関係の学びもできる。

風俗でよくいる、1人生活が長く、友達もおらず、相手はいらないと振り切っているおじさんの思いやりと気遣いのなさに気がつけていない人の多い事。

そういう人は自分本位で、相手のペースに合わせることすらできない。

歩幅・・・食事・・・会話・・・など。

そのまま誰からも言われずに孤独に生きて、風俗嬢にすらこのおじさんヤバいぞ、あっ(察し)だから独身なのかと思われる。

独身者が増えている今、自分さえ良ければそれで良いって人が増えいている原因の一つでも無いかと思う。

何度婚活パーティーに行っても上手くいかないと言う人は、自分を客観視できていない可能性があるので正直な女性の反応を聞きたければプライベートレッスンにいらっしゃいませ。

私が20代で出会ったデート相手、なかなか個性的な人が多かった。

数打ち当たれば良いってものじゃないけれど、行動しなければ何も始まらない。

たくさんたくさんデートをして、当たって砕けよう。

3年付き合った人に振られたらショックでしばらく引きずるけれど、1回デートしてダメだったくらいじゃ3日もあれば立ち直れる。

数打ち当たると、自分の好みとは別に、好かれる傾向も見えてくるから。

さぁ、出産タイムリミット迫る私も今年は頑張るので、彼女が欲しい男性諸君も一緒に頑張ろー!

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