先日、初めてお会いした小説家中村うさぎ先生と漫画家倉田真由美先生。
ご本人様方から許可を頂いたので、ブログに書かせていただきます。
詳細はあまり聞いていませんが、来月あたりに風俗関連のムック本が発売予定との事で、現役風俗嬢と元風俗嬢の数名が集められ座談会が行われた。
有り難いことに、私にも声をかけていただいた。
複数名になるとあがり症の私は緊張しまくり、うまく話せなくなってしまう。
それでも風俗で出会った男たちの話をすると食い入るように聞いて下さり、あぁ無駄に変な経験ばかり積んでいないんだな、大勢の人々にインタビューしているような方でも、面白いと言ってもらえるととても嬉しかった。
私が風俗に通う男は、県ごとに性癖の特徴と傾向がある話をすると食い入るように聞いて下さったり、もう一生分のSEXをしたのか不感症になったという話をしたら遅かれ早かれ枯れるのだから、やれるうちにやりまくったほうがいいと先生方らしい貴重な意見で、なんだか自分の悩みがちっぽけに見えてほんと不思議。
先輩女性方の話は、一言一句逃すまいと思えるほど本当に濃かった。
最近自分の話をする機会が多かったので、人の貴重な考えや話に触れることが出来てとても勉強になった。
波乱万丈な生き方をされてきて、でも小説家や漫画家としての自分が資本の職業一本で生きていらっしゃる様はひたすら尊敬。
決して代わりができない職業だと思う。
そんな人生、そんな人間に憧れる。
予定時間を大幅にすぎて、5時間半もの座談会というかもはや女子会状態の盛り上がりだった。
女子の下ネタ、特に風俗嬢ばかりなので、半端ない盛り上がり。
とっても楽しかった。
個人的に言われて、とても印象的に残った言葉。
血だらけのちんこの話をした時に、普通なら性病疑惑のあるちんこや怪しいちんこは断れるとこがプロ。
でも私は断ることができないんですと。
ゴムを付けてでも射精させてしまうんですと。
これは意見が分かれる。
でもそこで倉田先生は、まじめすぎて断れないのは向いてないんじゃないかと。
思わず『その通りなんです、私風俗向いてないんです!』と。
水商売の方が長い話や、話す方が好きなんだと言うと、『着物が似合いそうな顔しているし、飲み屋の方が向いてそうよ』なんて言われてもう完全に調子に乗りかけた。
人生の先輩でたくさんの人を見てきた女性の方に言われると説得力がある。
初対面で言われた言葉でもなんだかそのために頑張ろうかなとパワーを貰えた。
そして中村先生の優しい気遣い。
こんな風俗嬢でも、ひとりひとり目を合わせながらしっかり話を聞いてくださる姿勢。
風俗業界の貧困や福祉の話、フェミニストなどの矛盾やかなり真面目な話になると、聞いていてとても共感できるお二人の苛立ちと信念みたいな熱いものを感じた。
ただ、私は勉強不足で自分の意見を言うことがなかなかできなかった。
普段ブログで風俗の愚痴や目先の稼ぎの不安についてばかり書いていたが、もっと大きな規模での問題について考えていらっしゃる。
私なんて自分一人が生きるのに必死でいっぱいいっぱい。
自分の小さな思考、ちっぽけな世界が恥ずかしくなった。
もっと勉強しなくては。
いや、勉強したところで私はいったい風俗業界の何で生きて行くつもりなんだ。
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