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「風俗嬢という生き方」を読んで感じたこと

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ほぼ一気読み。

想像以上に色んな風俗嬢や元風俗嬢が登場していてかなり面白かった。

きっとこの業界に足を踏み入れたことがなかったら手に取りもしなかったと思う。

でも自分が風俗嬢になってしまった。

読んでてたくさん共感してしまった。

言葉は違えど、思うことは同じ。

「たわしで自分の身体を泣きながらこすった」

「指名が入った時の自分の存在価値って、やっぱいいと思いますね」

「病むというよりも、削られます、魂は」

他にもたくさん心に響いた。

最後あとがきを読んでいる頃には涙がこみ上げてきそうになった。

スゴイ。

スゴイなみんな。

風俗嬢とは本当に孤独な仕事だと思う。

社会的な信用もないし、友人や家族にも言えない。

それでも必死に生きていて。

上を見ればきりがない。

下にも下がいる。

どちらも見ればきりがない。

人は人だし自分は自分。

でも取り上げられていた風俗嬢の人生を読んでいて、なんて私は救いようのないバカな生き方をしているのだろうかと恥ずかしくもなった。

他の嬢の波瀾万丈な人生を読んでいると私なんてただのばかやろうでしかない。

こんなことくらい大したことないなーなんても思ってしまった。

恵まれない幼少環境から仕方なくという人もいる。

風俗嬢の娘もまた風俗嬢という人もいる。

比べてもしょうがないけど、自分の人生自分では超えられないんじゃないかと思うくらい辛い数年だった。

それでも他の方の人生を読んで、私の中身も人生も薄っぺらいなーと思ってしまったw

さらに風俗を上がった方々の話を読んでいて、皆さん意思が強い。

自分を持っているなと感じた。

これが風俗を上がれる人と上がれずにだらだら何年も続けている人の違いなのか?

私は数年後、意思が強い女性になれているのだろうかと不安になった。

ま、その前に自分の市場価値が落ちるだろうな。

売れ残りからの引退とかちと惨めだな。

著者の中塩さんのあとがきで「したことを後悔しない生き方をすること」という言葉を意識しながら引退する日を考えたい。

そして2度と出戻らずにすむように。

今回貴重な経験をさせていただきました。
中塩さん、ありがとうございました。

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