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男運もない、元彼の話 その3

2人目の元彼は、21歳の時に合コンで知り合ったバツイチ、32歳の三上博似のお兄さん。

吉原ソープ街のど真ん中に実家があった。

その頃の私はまだ風俗とは何ぞやレベル。

風俗街に住んでいることを気にしていた彼だが、私にはピンとこなかった。

ものすごいでっかいトラックの運転手で、週末は決まっていつもの仲間と地元の仲間がやっている中華屋で昼間から酒を飲みながら競馬をするのが恒例だった。

付き合い初めは恋は盲目。

初めてちゃんとした彼氏ができて一緒にいるだけで幸せ~なんてやっていたが、毎週興味のない競馬とあまり好きじゃないお酒でだんだん飽きていった。

ニュースも新聞も読まない教養もないし、趣味も特にないので話題がない。

初めて伊豆に旅行に行ったときは帰りの渋滞で、自分から話しかけすぎて疲れてしまい、なんか話してよって少しキレてしまった。

そんな彼が実は貯金が趣味だと言ってきたことがあった。

たしか1000万円くらいは貯めてた気が。

どうりで・・・と思った。

買い物デートしていた時、スニーカーが欲しくて迷っていたら「俺はこのスニーカー買おうっと。曼荼羅も買うの?お金貸してあげるけど買ってあげないよ」と小ばかにしたような笑いで言ってきたり、デートでは1円単位までワリカン。

友達の前では見栄を張ってるのか、全部払ってくれるから確信的にセコイケチ。

伊豆の旅行の途中、ご飯のお会計で3000円位だったかな。

運転してもらってるしガソリンとかもかかるから悪いと思い「ここは私が・・・」と言ったら、全部払ってもらうのは悪いから2000円もらうよと。

結局のところ金銭感覚の価値観が合わなかったのと、話題がつまらないというか平々凡々と言う言葉がぴったり、共通の話題もなかった。

最後はだんだん冷めてくると、別に用事もないのに習慣化されたような義務化されたように決まった時間にかけてくる電話すらイラッとしてしまった。

今の私ならきっと堅実的で平和で穏やかな旦那さんになりそうとか思えるかもだけど、若いと刺激も欲しいし物足りなかった。

なので合コンで出会ってから、5か月たらずで終わった。

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