日本料理店を退職後、友人に誘われた合コンで知り合った男性に銀座の飲み屋のスカウトマンをしている人がいた。
帰りの電車で二人きりになった時、銀座でママをしている人が女の子を探しているので面接行ってみないかとのお誘い。
ちょうどプータローだったし、営業時間も19時~0時とのことだったので軽い気持ちで面接に行ってみた。
そこは元演歌歌手で、銀座で20年ナンバーワンだった女性が出したお店。
お客さんは会員制で一見さんはほぼ来ない。
ママのお客さんだけでやっていて女の子はお酒をつくったり洗い物をしたり、ママがつけないお席で会話をつないだりといわゆる完全ヘルプでノルマがなく時給2,500円はありがたかった。
大企業の社長さんや政治家さんなど普段接することのできないような大物な方ばかりがよくいらしていた。
普段話すことのない世界の人たちばかりだからとにかく会話に困った。
ママもとても気が強くプライドのかたまりのような人だったので、失敗や粗相は許さない。
そんな精神的ストレスから酔っぱらって帰宅した深夜の暴食・過食が止まらなくなっていた。
ママに嫌われるとお客さんの前で悪口を言われたり怒られたりしてしまうので、超絶的な気遣いをがんばった。
気がついたらママにすごく気に入られていていたが、1年で10キロも太っていた。
このままこの生活を続けているのはマズイと思い、もう1度料理の世界に戻りつつ学生時代から海外で生活するのが夢だった私は実現しようと決心した。
↓これでも一応・・・
↑ポチッと応援お願いします。