紆余曲折色んな感情を凪にして、私はまた1つ大人になった。
5月の半ば頃、話の流れで今年は異常な閑散期でお金はないけど時間だけはあるとボヤいたところ、母から友達のところへ会いに行きたい、旅費は全部出すので付き添って欲しいと言われた。
20代の頃は海外旅行へ行くときの相棒は常に母だったが、いつも何かしらの大喧嘩が勃発して最悪の記憶ばかりが蘇る。
それぞれ自分の旅費は自分で払っているのに、飛行機やツアーなどの手配から行きたい場所だけガイドブックで見せてきては連れて行けといい、飛行機も電車もバスも必ず窓際じゃないと文句を垂れ、現地に着けばツーショットではなく母に写真を撮ってと言われまくり、帰国して現像の仕上がりの写りが悪いと文句を言われる、自己愛の強い母の専属マネージャーのような旅行ばかりだった。
だけど今回は全額出すというので、どうせ暇だし、以前母から性格が少し私と似ている?会わせたい的なことを言っていた人だったので、友人のところへならトラウマ克服のリハビリにちょうどいいかなと承諾した。
81歳になった母の高校時代の同級生、北海道で旦那さんと自宅で温泉付きの民泊をやっているそうで、社会見学がてらという部分でも行ってみたかった。
ふと、いつぶりの母娘旅行だろうか?とアルバムを開いてみると、平成22年の南フランス〜リヨンの旅以来ぶりで実に15年ぶり。
3人以上の時はどうにか耐えられた。
最近は12時間までなら一緒にいても耐えられたが、果たして今回は耐えられるのか?!
大丈夫、母にイライラしてきた時は低血糖のせいと自分に言い聞かせ、何かを食べるという対処方法?秘策?がある。
デブとか食い意地とディスられてももう気にしない。
今回は全額母負担なので無になり、マネージャーに徹することにした。
久々の母娘旅行で嬉しくなったのか?同級生への見栄が発動したのか?
『いつもみすぼらしい格好をしているから、旅行用の服も買ってあげる』とサカゼンへもご招待された。
45歳にもなって、81歳の老いた親に洋服を買ってもらう情けなさと言ったら!!!笑
親からしたら何歳になっても子供は子供って言うけれど、複雑感情。
まぁ有難いので感謝して頂戴することにした。
母の同級生は、夫婦ごで障害や介護などの福祉関係の事業を運営したり観光ガイド運転手の仕事をされたことがあるとのことで、昼間の2日間に数時間さらっと観光できるところなども案内してくださった。
自分ひとりの旅では絶対に来ることなんてなかったであろう、室蘭にある地球岬の絶景は素晴らしかった。
上空にも雲があるのに、下にも雲海。
霧の出ている日で、函館方面の渡島半島は見えなかったけれど、母友曰く、普段は滅多に見られないらしい雲海を見ることができた。

翌日はアニメのゴールデンカムイは全話見ている身としては、めちゃくちゃ楽しみにしていたウポポイ(民族共生象徴空間)へ。

ウポポイって響きがめちゃくちゃ可愛い。
無駄に言いたくなる、ウポポイ。
ネガティブな記録(アイヌの歴史的悲劇や複雑な社会問題)などは全然なく、さらっと歴史を見学できるところで、パーク内の広大な自然もとても気持ちよかった。
修学旅行の団体学生が何校も来て賑わっていた。

”日本人として”なんて言葉を深く考えずに使いがちだけど、何を持って日本人と言うのだろうかと思う今日この頃。
物事には陰と陽の2つの面があると、どちらの面からも見れる意識を大事にしている。
差別する側と、差別された側とか。
目の前に直面した事実をそのまま受け止めるのではなく、後ろ側からも見てみる。
そうでないと、物事の問題や本質が見えないのだと思う。
先住民族、少数民族、移民、難民などなど世界中のニュースで見聞きする。
一緒くたににはできないけれど、トルコの少数民族であるクルド人問題とか、ネイティブアメリカンの迫害とか他人事のように蚊帳の外から批判できないなと、自分は和人側の大和民族である日本人かぁ・・・とウポポイで色々な民族のルーツやアイデンティティなどについて考えた。
人類発祥の地はアフリカといわれ、人類皆兄弟なんじゃないのか?って思うこともある。
移民や移住する人々は、旧石器時代の移動生活と本能レベルではなんら変わっていないだけなんじゃないかとか。
差別や戦争は宗教が人をおかしくさせたのか?とか、博物館って色んなことを考えるきっかけをくれるから大好き。
少数民族がまだこんなにいるなんて知らなかった。

母が沖縄へ行った時にガイドさんから『アイヌ民族と琉球民族は元々同じ民族だ』的な話を聞いたということを何度も何度も私に繰り返しドヤっと言ってくるのだが、ネットで調べてもそんな情報は全く出てこないので、突っ込んだ質問をすると、『ガイドさんが言っていたことだから、いや知らんけど。』と都合悪くなると逃げる。
こんなやりとりを昔からよく私に博識自慢をしたい時に、皇室ドヤ話と共にこの民族をしてくるから心底ウンザリだった。
だけど今回ここに来て、この人類3つのルートを見て、私なりの答えが見つかった。
アイヌ民族に次いで琉球民族、ともに縄文人DNAを濃く持っている=ルーツが一緒という意味だったのではないかと至った。
そんな説明を母に返しても、『あ、そう、知らんけど。』で、歴史好き婆のくせに、まったくロマンも何もない。
展示品も飛ばし飛ばし見ているし、こういう思慮深くないというか、浅いというのか、推理小説の犯人を考察したり、政治の話をしても週刊誌ネタのように論点がずれて議論も情報共有もできない親で、博物館や美術館を一緒に行くに向かない人だと痛感した。
途中であまりにイライラして喧嘩になりそうになった時、あぁ低血糖来た!!と思ってわざわざ博物館の外に一旦出て強制的に昼ごはん休憩をした。
食事中盤頃にはすっかりイライラも治ってきたので、やっぱり世の中のイライラの正体の大半は血糖値の乱高下とか低血糖だと思う。
後で糖質疲労がガクッと来そうで怖いジャガイモと焼きそばという糖質の塊だけのお昼ご飯だったけれど、緊急事態だ!背に腹はかえられぬ。

帰ってきてから調べていてようやくそれらしき話に近そうな記事を見つけた!!
記事の最後にある『おテントウさまが見ているのだから正直に、そして人に優しく生きなければならない。』って、このブログでも絶望どん底時に何度も言ってきた言葉で、私はお天道様は絶対見ていると信じてる。
だからその感覚が、どんな時でも感謝と誠実さを忘れないようにしているのは細胞レベルで縄文人の血が染み付いているのかもしれないなんてな。
アイヌの歌と踊りも見れて、ウポポイとても楽しい民族共生象徴空間だった。
夜は母の同級生とその旦那さんと4人でおうちご飯。
ご夫婦で最近大手術をしたばかりの療養中の身。
ビールと日本酒飲みながら、母が饒舌に私の過去の失敗を雄弁に語り始めたのでウンザリ。
私の隣で自分の人生のことかのように話し始め、障害があるとも勝手に話し始めた。
あれだけ発達障害を恥じと思って話したがらなかったくせに、ここでは勝手にカミングアウトかい。
『あなたは一体私の何を知っているというの?』と言っても響やしない。
だめだこりゃ。
人の悪口止められない時、快楽ホルモンのドーパミンが出ている証。
私は温泉入りに逃げた。
人の悪口にウンザリ飽きたのか、傷口が痛んだのか旦那さんも撤収して逃げた。
お風呂から上がって部屋でストレッチをしていると、旦那さんが部屋の外から私を呼んでいる。
食堂に再び4人集合。
旦那さんの仕事の話で、私の夢を叶えてあげられるかもしれないという、まるで夢のような提案話をくださった。
本当に話が進み現実に動いたら・・・風俗嬢を卒業できる。
とにかく期待半分の話半分に感情は留めつつ。
すごいな。
私は本当に他人様とのご縁に恵まれている運が強い。
今回は母にも感謝しなくちゃ。
実現するかはわからないけれど、素敵なご縁を繋いでくれてありがとうとだけ伝えた。
旦那さんがめちゃくちゃご機嫌になっちゃって、母と2人で日本酒一升空けてた。
3日目、翌朝8時過ぎにお別れ。
母友と私が玄関先で母が来るのを待っていた時に『あなたの抱えている問題が分かったわ』と一言。
それだけで涙出てきた。
さすがよく人を見ている、障害者支援の仕事をしていた人だ。
母抜きで会いに行きたいくらい。
母よりもお母さんって呼びたくなるそんな人だった。
また次も元気に会えますようにってハグ。
81歳の別れの言葉は笑えない。
社会人になってからの友人ってそう簡単にできるものではないと痛感しているので、学生時代の友達っていくつになってもあの頃の感覚に戻るそうで、学生時代に友達ができなかったからなんか羨ましく思えてきた。
日本酒のにおいプンプンさせながら、母が行きたがっていた余市のニッカミュージアムへ。



ウイスキーって色は綺麗だけど、私はあまり美味しいって思ったことがないので試飲もお土産もせず。
母はエビスビール好きで日本酒好きの印象だったのに、知多というウイスキーにハマり、NHKドラマのマッサンを観たらしくウイスキー好きになったみたい。
ここでしか飲めないウイスキーをということで、シングルカスク余市10年を。
15mlで1500円!!
アルコール度数が××%になっていたので、ググってみたらおよそ55%〜60%前後とのこと。
ひと口だけ味見させてもらった。

うわっ。グラスに顔を近づけただけで気化したアルコールで目がしみる。
それでもひと口。
え、美味しい。
変な臭さを全く感じない。
昔銀座でバイトしていたお店で、某乗り物会社の社長が竹鶴17年とか21年ものを愛飲していたことを思い出した。
こりゃ知多も飲んでみたくなった。
宿泊は小樽で。
小樽では特に行きたい予定もなかったので、天狗山にでも登るかとなり夕方前にロープウェイで山頂へ。

北海道へ来て思ったのは野草が茎も太くてとにかく元気。
じゃがいもにしっかりと味があって美味しいと感じたことにも驚いた。
土がいいんだな。


なんとなく暇つぶしで登った天狗山の山頂に鳥居が2つ。
神社が2つ並んでいるなんて珍しい。
右は天狗山神社。
左は天狗山赤沼龍神神社。

こんなところで龍神様が祀られている神社に出くわすとは。
去年奄美大島で、『はぁー龍神様がついてるねぇー』って、なんのこっちゃ?と思っていたが今回の母友のご夫婦とのご縁繋ぎに引き寄せられたのか?!なんて都合よく解釈してみてワクワク。
数年後にどうなっているかなんて今はわからない。
だけど、この縁が本当に実現した時にはお礼を言いにこないと行けないな。
夕日のちょっと前に山頂に来て、夕陽を見てから夜景も見て下山しようって言っていたのに。
座って夕陽を眺めていたのに、飽きてしまった母。
さすがADHDの多動衝動が過ぎる。
完全日没すらしていないうちに下山した。
去年10月に肺がんの手術をした81歳で、酒飲んで1日で約13000歩近くも歩ける、さすが体力お化け。
それでも足が攣ったり疲労がしんどそうだったので、持参していた安いリキッドタイプの馬油にニガリを混ぜてオイルマッサージしてあげたら、むくみも取れて次の朝はかなり復活していた。
それにしてもオイルマッサージをしていて思ったのは、81歳の筋肉とは思えない身体付きだ。
若い頃の身体能力の高さが想像つく。
プロアスリートの筋肉を触ったことはないけれど、まるでアスリートのようなしなやかな筋肉に驚いた。
何人か巡りの悪いED気味の男性にも馬油にニガリ混ぜて勃起のための陰茎マッサージしてあげると硬さアップするし、マッサージしているこちらも手から経皮吸収してめちゃくちゃ元気になるからやっぱりこの組み合わせは最強。
そして最終日。
特にお互い何度も来ている北海道。
寄りたいところも見たいところもあまりないので、札幌にでも出ますかとなりサッポロビール博物館へ。
今回、日本酒からのウイスキーからのビールって、どんだけアル中旅だよ。
私も前回以来2度目のサッポロビール工場。
バスから降りて再びバスに乗り換える時、スマホの地図でこちらが調べている最中に勝手に歩き始めていなくなるの本当にやめてほしい。
でかい建物があると札幌駅だと思い込んで歩き出す。
自分で地図を見ているわけでもないのに、無駄に歩いて信号も渡ってしまうから呼び戻さないといけないことに心底疲れる。
メンクリのカウンセラーさんに認知症ですかね?発達障害のせいでしょうかね?って聞いたら『発達障害のせいでしょうね』とのこと。
本当にじっとしていられない。
ウポポイの博物館でたった15分程度の鑑賞時も寝落ちてた。
座った途端に寝てしまう、昔の私そっくり。
動いてないと死んじゃうのではないかの回遊魚。
他にもあり得ない行動の連発したけど、これ以上ボヤいても毒親ネタが長くなるだけなので割愛。

母が絵を描く時、こういう似たような絵を描く。
幼少期に見た影響が強いんだろうな。
真ん中下段のタンサンラズベリーの女の子の看板はなんとなく覚えているらしい。

こういうラベルのデザインとか見るの大好き。
バナーとかサムネイル制作の勉強になる。

最初と最後は空港にてラーメンで。
味噌に始まり、塩で締めた。(疲れすぎて塩の写真撮り忘れた)

翌週、メンクリのカウンセリングで報告。
『母との旅行で初めて大喧嘩しないで無事4日間過ごせました!!!』
先生笑ってた。
我ながら幼稚園児かよ。笑
心理学と科学的に分析すればHP減らさずに毒親問題は解決する。
また1つ問題を克服して、リアル人生ゲームの毒親と旅するステージのダンジョンクリアできたって感じがするぜ。
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