人数が集まらないからと、実家の店の忘年会にお呼びがかかった。
店の忘年会といえば、十数年ぶりか。
毎年忘年会のゲストといえば、シンガーソングライターとしても活動している有名作曲家。
AI技術による作詞や作曲についての見解とかお話聞きたいなと、だいぶ体重も落として人権も取り戻してきたから大丈夫かなと思って勇気を出して顔を出してみることに。
子供の頃から知っている先生で、中学生の時に歌のレッスンもしていただいたこともあったり、姉は結婚式にも来てもらっていた。
それくらい家族ぐるみというか、親しみがあるとも取れるけれど。
ギリギリ先生が帰るところ直前に滑り込み間に合った。
十数年ぶりに私の顔を見るなり発した言葉が『なんだずいぶん太ったな』以上。
こ、これでも22kg痩せて少し自信を取り戻して来たところなのにー!!
何も知らない先生だから仕方ないとはいえ、デブ出直してこいと、奈落の底に突き落とされた気分。
風俗界隈にいるといかに自己肯定感の低い男女が多く、褒め甘やかしてくれるから、ぬるま湯世界に長く浸かりすぎた。
外の世界は実に厳しい。
やっぱり来年の忘年会まで待てば良かった。
65kgじゃ早すぎた。
それか88kgの時に顔出しておきゃ良かったか。
さすが芸能人大勢見ている人だから目も肥えているだろうし、本人も歌活動しているわけだから見た目に厳しい。
私が覚えている限りでは、30年前から見た目年齢全然変わらない先生。
結局到着するのが遅すぎたので、私が聞きたかった質問は来年またお会いできたらのお預け。
自分は2次会から合流した感じで、お客さん10数名。
父も母も酔っ払いすぎていつも通り暴言多めのグダグダっぷり。
私は母を着信拒否しているので、父経由での連絡で来たことが嬉しいといきなり抱きついて泣き出す酒乱っぷり。
と思ったら、私が歌う選曲を大体分かっているから、私が曲を送信すると直後に必ず割り込みで曲を入れてくる傍若無人っぷり。
自分が歌う時はお客さんを指さして、ドラム!ピアノ!コンガ!と楽器演奏指示出してくる。
相変わらずジャイアン根性やってる。
それでも十数年ぶりに私が歌って、父が酔っ払いの即席すぎて不協和音気味のピアノ、リズムずれずれのドラムを母が叩くことで完全に歌いにくい状態になったまま、私の音痴っぷり披露でまさにチンドンや家族バンド。
ここ最近、何度か実家の店で声出し発散で歌いに行っているのだけど、小麦粉やめてから本気で鼻の通りが良くなったおかげで女性歌手をほぼノーマルキーで歌えるようになったのが感動。
子供の頃から裏声への切り替えが絶望的に下手で。
そこに腹筋が弱り、腹圧もかけられないから途中で酸素不足にもなりやすいし声量もなかった。
まさかカラオケで筋トレの効果を実感できるとは思わなかった。
お腹から声を出すってこういうことだったのか。
鼻が慢性的に詰まっていたわけではないのだけど、鼻も通りが良くなって、酸素が鼻腔の通りが全然違う。
なんて歌いやすくなったのか!!
キーの心配をしないでもなんとかなるようになったのが本気で嬉しい。
こんな老いぼれたアル中夫婦の店の忘年会に集まってくださったお客さんたちのなんていい人たちが多いことか。
しかもうちの店に集まるお客さんはのど自慢なレベルに歌が上手い。
50代後半くらいの中年おじさん2人デュエットは息がぴったりの美声だし。
聞けばただのご近所さん同士だとか。
こういう歌好きの爽やかな付き合いいいな。
ブルーハーツの情熱の薔薇を歌っていて、今まで見たり聞いてきたことが全部でたらめだったら面白いなんて歌詞が、最近リアルタイムで日本の歴史がまさにそうなんだと感じていたところだから、ひとり思わず吹き笑い。
この曲の作詞をした甲元ヒロトさんは何についてそう思い書いたのかと。
涙は頭で考えた思考で流すものじゃないよね、心で感じて涙は出るのだと。
うんうん、最近ようやく私も気がついた。
中山美穂の遠い街のどこかで・・・を歌の上手な女性が歌ってくださったからみぽりんを思い涙出そうになってしまったり。
この方も開店当初からのお客さんと聞いて驚き。
私が生まれた年に開店したお店なのに、このお客さん私とそんなに年齢変わらないから相当の歌好き。
聞いてて声に聞き惚れるお客さん多いわ。
逆に私みたいに歌に自信がない人は歌いにくい店だと思う。
長年私がそのストレスだったからわかる。
来てくださっているお客さんの半分以上が見知らぬ顔のお客さんばかりで、10年近く絶縁していたのだからそりゃそうかと思っていたのだけど、1人1人ご挨拶がてら話を聞くと、みんな40年くらい前に来てくださっていた人たちばかりで驚いた。
なんだかんだ昔うちの毒母と大揉めしたお客さんばかりのようで、一時期は離れていたのだけどまた戻ってきてくださったといういい人ばっかりだった。
たまたま隣に座ったハーフみたいに綺麗なお婆さんの名前を聞くと、母曰く父の浮気相手の女性だった。
そしてその女性の隣には今彼らしき男性。
まぁ今が楽しけりゃいいじゃない的な。
深いこと首突っ込んで面倒臭いことには関わりたくないのでそれ以上は聞かない。
他にも飲み屋あるある。
マイクを使って、ソープで俺男になりました!!的なネタがウケると思って発言してしまう酔っ払い中年男性。
私、このお客さんのこと接客してないよね?とじーっと顔を見つつ、どんな顔して反応したらいいのかと思うくらいただただ爆笑してあげるしかない。
昭和から平成にかけてみんなが知っている歌謡曲で、歌う人、演奏する人、踊りまくる人などなど実に和やかで楽しい会だった。
22時頃に大物ゲストの先生が帰り、0時頃に数年前に文春砲を喰らって現在裁判中のお客さんが帰宅。
母の中で一目置いている自分よりヒエラルキー上位と認めている人間がいなくなると、ジャイアン魂の本領発揮。
0時頃に忘年会の後だと知らずに来た母のことを嫌っているらしい疑惑の女性客が来店。
私は秋頃に1度、今回2度目の再会。
1〜2曲歌い、1時頃に帰りますと言って出入り口の扉を開けて出ようとしたところで、ちょうど歌っていた母がそのお客さんに向かってマイクで『私のことが嫌いだからって帰るんじゃないわよー!!』的な?何を突然ブチ切れたかと思う勢いで、驚きすぎて内容が半分聞き取れなかったがそんな罵声を発した。
一同絶句で固まった。
世界が一時停止でもしたかと思った。
和やかに盛り上がって楽しんでいた空気が一気に壊れた。
すると女性のお客さんが戻ってきて何か言おうとした時に毒母が、『大っ嫌い!!!』をマイクでぶちかます。
その女性は毒母に『私は・・・だーい好き!!!』って(イーだ!!という表情で)返して出ていった。
ここで同じ嫌い発言したらもう来れなくなるとか、負けたとか何かよぎったなという間を感じた。
飲み屋の女従業員同士とか客同士ならわかるけど、店主とお客さんの立場で喧嘩になるっておかしいだろ。
その後、マイクを使ってステージ上で母が、店で仲良くなった女性のお客さん同士で連絡先交換して外であったりしているのに私には連絡先を教えてくれないことと、男性客とはホテルにも行ったという解説をし始めた。
思わずブチ切れて、私は立ち上がりステージにいる母に向かって『今この場所で、マイク使ってする話じゃねーだろ!!!』と指さしてブチ切れた。
他のお客さんびっくり。
あぁ実家の店でとうとう私もやらかした。
年々母のストレスが反射で反応大きくなっている。
酒乱の親の夫婦喧嘩を散々店で見せられてうんざりしていたのに。
しかもノンアルコールで、私2時間水しか飲んでないのにキレた。
私に向かってマイクで『あんたは分かっていない』的なことをまだ続けて言い返してきたので、『あぁもういい、まだ続けるのなら帰ります。』と帰る準備をする私を、40年来の常連のお客さんたちがハグして慰めてくれたところでちょっと私も冷静になってきた。
この楽しかった雰囲気をぶち壊されて気分害したお客さん何人かは帰った。
『この母親が大嫌いすぎて、これだから10年近く絶縁してきたのに。』と思わず内情をポロリしてしまった。
すると女性お客さん2人が『大丈夫、分かっているから!私たちもやられたから!』って。
え?何?このうちの毒母のやばさ分かっている被害者団結力みたいな雰囲気。
どうなってるの?
それでも実家の店に来るって?
来てくれる理由が謎すぎて。
まあ完全に音響だよなとは思うけれど。
そこからは歌うま女性が母の愚痴の聞き役になってくださって、歌いたい人は歌うというのがなんとか続いた。
いくら自分の店だからって、自分の過剰な正義を貫くために、10数名が和やかに楽しんでいた空気をぶち壊していい権利があるのか?
私にだけ連絡先を教えてくれないって、客同士店で知り合って仲良くするのはそこで親しくなっただけのことなのだから当然。
だけど母は店の店主で相手はお客さん。
営業される可能性だってあるのだからお客さんは断る権利もある。
それをお客さん=お友達とすぐ解釈して距離感おかしい母親。
完全に寂しいからくる妬みじゃないか。
昔からホテルに行った疑惑の女性客が何十人といて聞かされ続けてきたけれど、別にスナックで知り合って帰り際に盛り上がったからセックスして帰って何が悪いの?
まぁ既婚者同士という人たちもいるけれど。
店が口出すことじゃない。
むしろ知らないふりしてあげてもいいくらいなのに、マイク使ってプライバシー公開されるなんて嘘だったら名誉毀損レベルだよ。
まぁ否定した女性は聞かないから事実なのだとは思うけど、どうでもいい。
バレる時は大体ね、男性がぽろっと喋っちゃうパターンが多いと思う。
ところが美貌でチヤホヤされ生きてきた毒母だから、自分を口説かずに他の女客とホテルに行ったことが気に食わないからターゲットは相手の女性にキレる。
私の記憶では、男性客の方に怒鳴り散らしているのは見たことない。
完全に自分の欲求不満だろと喉まで出かかった。
もうすぐ80歳のババアが、中森明菜の少女Aを下ネタ満載で舞台で歌っても誰も欲情しねーっつのに。
本人だけがまだモテる、私イケると思い勘違いしてる。
母がステージで下ネタする度に、凍りついた空気を感じたけど、空気読めないババアだけが1人楽しんでた。
それもこれも親父がかまってやらないから悪い。
それを伝えると嫌がる父。
長く母親をし続けた女を、妻なり女なり扱いを変えないと女で旨味を吸ってきた年数が長い女性ほど欲求不満になる。
セックスをしろという話じゃない。
小言が多い妻を面倒くさがる気持ちもわかるけど、娘と会話を楽しむように妻が楽しいと思える会話を旦那はしてくれないと、妻が欲求不満爆発で他人のセックスなりモテエピソードを話し大きく妄想膨らみ、嫉妬で頭おかしくなる。
父の不倫疑惑の相手に慰めてもらったり、ステージでブチ切れ大げんかが突然始まったり、毒母の被害者の会メンバーに慰められたり。
今思い出してもシュールすぎて。
久々にシュールというかカオスというのか。
深夜3時間の間に、楽しい天国から突き落とされて地獄を一緒に味わった気分。
最近母は認知症気味なのではなく、双極性障害なんじゃないかと思えてならない。
ここまでヤバめ性格なのに、それでもなんだかんだ人が集まるのが不思議。
自分で自分の面倒も見れない人や、救いようのない困った人の周りには、必ず面倒見てくれる人がフォローしてくれるあるある。
私にはそんな引き寄せる力がない。
もちろんその時その時助けてくださった方への恩は忘れない。
でも辛い時にいつもひとりで乗り越えてしまったから、強くなりすぎて人に甘えられない可愛げもない人間。
気が強くなりすぎた。
寂しいとか辛いなんて感情に押しつぶされたくないから、もっともっと精神鍛練して強くなりたいなんて考え方自体が親しみない人間なのかな。
姉がひとりっ子だと可哀想だからとオマケで生んだような発言されて。
自分の名前の由来を聞いた時、妙高高原で拾ってきたからと雑な説明された時も子供ながらに傷ついた。
43年前、店の開店日と出産日が重なりそうだからと薬で1週間早く出産したと言われたことを思い出し、なんかもの扱いというか私という人間に愛情持って接してくれている家族がいないなと。
来週も六本木のライブに夫婦で見に行きたいから車で送迎してくれないかと聞いてきた父。
一緒にライブのチケット取って見せてくれるならいいけど、チケット代が高いらしく、父母でライブを見ている間は外待機か一旦帰宅してまた迎えに来いって平然と言ってくる。
子供の頃の下校時に、いつも突然の雨で親が傘を持って迎えにきてくれる光景をみて羨ましく思った。
びしょ濡れで帰ってもおかえりなさいもない家。
せめて習い事とか何かのお迎えの記憶があれば、感情的に悲しくなることはないと思うのだけど。
この両親は子供をなんだと思っているのだろうって思ってしまう。
歓迎されてこの世に生まれてきたわけではないことを実感。
いつも常にぞんざいな存在。
だから親しい人とそうでもない人との扱い区別の仕方がわからない。
知人も他人も平等の対応。
だから距離感おかしいと感じられるのか?
愛嬌だけで世渡り上手に生きてきたつもりの私は、最近予防線?警戒?を中年男性にされた気がして。
若い女性だった頃なら、親しみの愛嬌が売りになるが、ババアの愛嬌はもしかしたら欲求不満に映るのか?と感じて大人な対応がわからなくて困惑した。
年代ごとのキャラは作り替えないといけないのかと思うと面倒臭いな。
そんなことを深夜2時過ぎに都内をポツポツ歩きながら思い、久々に涙出てきた。
考えても答えがわからない。
答えの出ない思考がずっとループ。
だから私はいつもいつまでもひとりから抜け出せない。
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