出張レッスンイベントで大阪に行く一昨日、土曜の朝7時過ぎ。
インターホンが鳴った。
こんな朝に訪問してくる人なんて思いつきもしない。
Amazonの日時指定ができなかった商品がこんなに朝早く届くわけもないし。
恐る恐る開けてみると、同じフロアの住人のおばあさんが立っていた。
去年9月にお隣さん親子が不法侵入の窃盗常習で困っている、相手は鍵のプロで何度鍵を変えても入って来られてもう耐えられない、助けてほしいと言ってきたあのおばあさん。
当時も困っていて助けてくれと言ってきて、話してみると一見しっかりはしているように見えるのだけど、被害妄想の思い込み部分は認知症と思われても仕方ない節も強く、誰も助けてくれなくて困って居る様子だった。
私にできることとしては鍵屋さんを探して、間に入りやりとりを繋ぐことくらい。
カードキーをご所望だったので、カードキーと指紋と暗証番号の3つのいずれかで開けられる鍵に付け替えてもらった。
それから快適そうで、窃盗被害も不法侵入の形跡も無くなったようで大満足そうだった。
ところが年明け頃から、カードキーの反応が悪くなって解錠に苦戦するとボヤいていた。
1度目言われた時は理由もわからないし、カードキーがダメになってもまだ暗証番号と指紋で入れるから大丈夫だろうとそれほど気にしなかった。
にしても早すぎ。
考えられる原因はなんだろうとしばらく考えてみた。
もしかして磁気不良か?
スマホケース裏側にマグネット式のポケット付きスタンドに切符を保管しておくと、入場時は問題なく入れたのに、ほぼ高確率で改札口を出られなくなる経験を自分もよくやらかしていた。
次会ったときにまた言われたら伝えるか。
先月たまたま顔を合わせた時、2回目またカードキーで家に入るのに苦労していると言ってきた。
お財布とかスマホと一緒に保管してませんか?と聞いてみたが、完全否定。
何もせずに壊れるなんてあり得ないんだけどなぁ。
今どきは少ないとは思うけど、10年ほど前に信用金庫で新しく口座開設した際にキャッシュカードだけお財布に入れて保管していたら半年もせずに磁気不良で使えなくなったことも経験しているから、その線が強いと思うんだけど。
その線が違うとしたら、あとはまだ付けてもらってから半年程度の鍵本体の電池が消耗して交換時期になっているかくらい。
磁気不良の可能性だとしたらそれは直らないから、磁気がダメにならないように遮断するシートとかケースに入れるとか、スペアカード作り変えるとか、息子さんが持っているもう1枚のスペアキーを持ってきてもらうとか早めに対処したほうがいいですよととりあえず伝えてお別れした。
その会話から1ヶ月も経過していない。
『朝早くからごめんね。カードキーが反応しなくてかれこれ1時間締め出された状態で家に入れなくて困っているの』と言ってきた。
ぶっちゃけ知らんがなだよ。
このおばあさんよっぽど自分で自分のことできない人で、全部旦那か子供任せで生きて来れてしまった人なんだろうな。
トラブルに対しての対処能力ゼロ。
自分でまず問題と対策を考えるということの習慣がないのか。
昔から?いや、認知症になるとみんなそうなるのだろうか。
『指紋認証はどうしたんですか?暗証番号でも解錠できますでしょ?』と言ったら一瞬ハッとした動きを見せた。
指紋も反応しないと。
暗証番号は忘れたと。
完全に静電気にやられたんじゃね?と内心思う。
『鍵屋さんの電話番号もメモ控えたじゃないですか。開けてもらうなら電話するしかないですよ。』
鍵屋の電話番号は家の中だと。
なんでスマホの電話帳に入れておかないんだよー!!!!
私も詰めが甘かった。
『そしたらスペアキー持っている息子さんに電話して、隣駅に住んでいるんだから持ってきてもらうか、取りに行くかしては?』
『こんな朝早くから電話したら寝不足で怒られるから無理』だと。
カッチン。
息子には悪いと思うのに、私にはインターホン鳴らすんかい。
この母親、一種の毒親やらかしてきたんじゃね?
私と同世代の子供が3人いて孫もいるのに寄り付く様子ないし。
他人の家のこと言えた立場にないけど、なんだか不自然な家族だな。
去年鍵を付け替えした後、息子さんと娘さん1人は私の部屋にお礼挨拶に来てくださったので、顔はなんとなく覚えているけれど、母親が目の前にいて認知症の話なんて流石に出来なかったから、さてどうしたものか。
私も大阪に行く支度をしないといけないし、こんな朝早くから鍵屋もやってないからレスキュー呼んでもかなり高額になってしまう。
出かける支度をしないといけないと話したら、もう少し頑張ってみると言って扉を閉めた。
1時間後、出かける準備ができたので玄関の扉を開けるとおばあさんの部屋の扉が全開になって玄関先で何やらウロウロしていた。
鍵を閉めて振り返ると駆け寄ってきた。
『ようやく開きました!!もうこのカードキー外してもらうわ。』
なんでそうなる。
『えっ?!お隣さんが侵入してきてももういいんですか。』と聞くと、もうどうでもいい的な投げやり態度。
煮るなり焼くなりご自由だけど。
新しいもの使いこなすには77歳には遅すぎるんだなと実感。
というか、認知症っぽい気配が既にある人には新しいことを覚えるのはもう無理か。
カードキーをご所望された時は使いこなせるのか心配もあったけど、1つ前の鍵が暗証番号入力式のものだったから大丈夫かなと思ったんだけど、心配はたった半年で現実のものとなった。
きっと指先もパサパサで指紋認証しにくくなっているんだろうなぁ。
その度に昼夜時間問わず私の部屋に訪問されても困る。
困った時にだけ頼りにくる親切にしてくれるご近所さん的な便利屋か私は。
遠くの娘より近くの他人的に私を普段から可愛がってくれるなら全然愛着湧くけど、困った時にだけ都合よくピンポン押してくるなんてマジで困る。
これからますます認知症も進み、うちに来ればどうにかなるという記憶だけは残ってて、困ったら=私となり、それが癖になってしまったらと思うと怖い。
ゴミ捨てにちょこっと下に降りて、部屋に戻ったらおばあさんが私の家の中に座っていたらと想像するだけでホラーすぎる。
今のマンションに引っ越してきて1年5か月になるけど、メリットが好立地なこと以外本当に良いとこ何1つない。
バストイレには換気扇はないし、排水溝は3か月に一度はパイプユニッシュしないと詰まるし、新宿という立地が良すぎて1日中何度も救急車のサイレン鳴りまくってるし、少し大きめの車が外を通るたびに家が地震みたいに揺れるし、鳥の声うるさすぎだし、ゴミ捨てマナー悪すぎだし、マンションが女性寮の老人ホームみたいで噂話でもしてるのか複数ババアで文句言って立ち話しその都度掲示板の注意貼り紙が増えてるし、バイクは嫌がらせで倒されたり駐輪マナーの悪い人に妨げられて警察沙汰にはなるし、音は響くし、廊下側になぜか窓がついていて日中は電気消えているのに深夜はずっと煌々と電気がついているから家の中が真っ暗にならないし、洗面台は水しか出ないから結局台所で歯磨きと洗顔してるし、建て付けの悪い掃き出し窓で強風の日が続くと砂まじりの埃で床がざらざらするし築60年の超老朽マンションだし、古い物件あるあるらしいけど室内の火災報知器の業者点検が半年に1回と多すぎだしだし!!!
不満しか出てこないのになぜ我慢して住んでいるのか。
完璧を求めすぎるとあとは飽きるだけ。
6年住んだ墨田区のマンションは私的に割と最高だった。
荷物が増えて手狭になったのと、大家さん家族が隣の部屋に住み始めて息苦しくなったことが限界だった。
完璧を求めすぎるとあとは飽きるだけ。
家も人間も。
不満がある程度の方が妥協と共存しやすいのかもなって。
友達やパートナーの不満を言いながらも別れない人の気持ちがちょっとわかるような気がした。
この部屋の良いところなんて立地以外の他に何1つない。
大量の不満<立地
これだけである程度我慢できてしまうのだからやっぱり住む場所って大事なんだな。
どれだけ中が理想的でも辺鄙なところには住めないな。
田舎移住暮らし1年でギブアップしたから尚更思う。
だけど次行く当ても行きたい土地もないから、とりあえず立地の良さだけで新宿区民しておくかって。
新宿って住居がほんと二極化してる。
家賃10万円以下の激ヤバ老朽マンションか、家賃20万円以上の高級マンションか。
住んでいる人もそうか。
かなり若いか超老人か。
これだけタラタラ愚痴って賃貸検索サイトで探してもこの好立地を上回る魅力の物件に出会えず、結局新宿の便利さに『そうはいってもさ、なんだかんだ便利最高だからな』ってなって我慢するため息をこの1年かれこれ何周したかわからない。
とはいっても、さすがに3か月に1回パイプユニッシュしながら10年とか絶対住みたくないけどな。
自分の部屋がわからなくなる住人とか出てきそう。
一人暮らしおばあさんが多いマンションだから、ある意味自分の30年後を見ているようでちょっと勉強にはなりそうだから、独居老人の心得的な今からできることの準備のため人間観察する意味ではもうしばらく住む価値はありそう。
とりあえず自分の部屋に近所のおばあさんが入ってきたみたいなことがない限り、もうしばらく耐えるかな。
1つ2つの欠点だと目立って気になりまくるけど、これだけ数えきれないほどの不満と欠点だらけだと逆に気にならなくなるというか諦めがつくからほんと不思議。
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