多汗症の私にとって夏は1番嫌いな季節と言いながらも、20代までは夏をそれなりに満喫してきた。
30代は最低限の外出は仕事で、あとはできるだけ引きこもるというただただ秋になるのをひたすら待つだけの季節だった。
去年は田舎移住のおかげで少し体力が戻ってきたのか?今年の猛暑でも1日中外出しない日という引きこもり日も減り、外出する日が増えた気がする。
振り返ると、何年振りかのディズニーランドにも行くことができたし。
10年ぶり位に盆踊りも見に行けた。
私にしてはだいぶ大きな一歩。
慣れないことをしたせいか、体調は崩し長引いたけど。
夏といえば?
花火?高校野球?海?お祭り?フェス?
人それぞれ楽しみ方がある。
夏嫌いの私だけど、唯一そそられるのが盆踊り。
屋台も楽しいけれど、お祭りといえば私はやっぱり盆踊り。
子供の頃から浴衣着て、しっかり踊る派。
ただただ無心に踊る。
私にとっての盆踊りは20代の頃、麻布付近のクラブで踊り明かしていた時と大して変わらない。
ただ、デブ障の悪い癖が発令するので、新宿とはいえ、あまり知らない町の盆踊りに一人で参戦する勇気がない。
子供の頃から行き慣れてて、曲も流れも配置も把握しきった安心した町の盆踊りにできれば行きたい。
それなのに、毎年その盆踊りの日付をすっかり忘れる。
今年も終わってから気がついた。
悲しいけどまた来年。
と言い続けて約10年近く過ぎてしまった。
あぁ無性に踊りたい。
太鼓や鉦の音色に身体が自然と動く。
来年こそは!
10年ぶりに見に行った歌舞伎町の盆踊りは、半分近くが知らない曲で10年という長い年月の間に盆踊りも進化しているのか、地域によってこんなにも流す曲が違うのか、よくわからないけれどカメラでのビデオ撮影の多さにもドン引きしてとても輪の中に入る勇気はなかった。
主催側が踊っている人々を撮影しているようだったけれど、それYouTubeにアップするんだよね?
許可取ってるのかしら。
YouTubeで盆踊りを検索するとたくさん踊っている人たちの映像でてくるんだけど、いつから踊っている人たち=撮影OKになったんだ?
よく問題にならないよな。
自意識過剰すぎるのかもしれないけれど、あれはまじで嫌すぎる。
でも踊りたい。
葛藤の結果、自宅で音楽かけて踊ることにした。
盆踊りで久々に聞いた東京音頭や炭坑節や八木節などなど。
八木節の前奏と一声目の気持ちのいい節回し。
やばい、どハマりした。
聴きあさっているうちに盆踊りと民謡の違いなのか?地域で違うのか?歌詞がいくつもあることも発見。
盆踊りからハマった自分は、出だしの『ハァ〜♪』がとにかく大事で、そこの節回しが音程と共に安定している上手い人を探すためにめっちゃ聴き漁りまくった。
毎晩家で八木節聴きまくりの8月。
もう1つこの夏どハマりしたのが、市川猿之助さん。
少し前に自殺幇助容疑で逮捕・起訴された市川猿之助さんの話題を自宅で母と話してて。
母は某歌舞伎舞踊の流派で名取・師範になって、お教室をやっていたこともあるのでそこそこ舞踊と歌舞伎には詳しい。
盆踊りと八木節にハマったのも、母が群馬県桐生育ちだったからというのも大きいと思う。
数ある民謡の中で八木節に心惹かれるなんて恐るべし遺伝子。
猿之助さんは踊りは天才的に上手いと言われ、今最も集客力のある歌舞伎役者だったそうで、本当に勿体無いと悔やんでいた。
人を褒めることを滅多にしない母が珍しく褒めた猿之助さんの踊りが見たい。
と思ってももう遅い。
せめてネット上にあるものを探してみる。
名前でググって探してもなかなか出てこない中、見つけた!!しかも素踊りの猿之助さん。(16:00~登場)
舞踊家宗家の方と踊っているのだけど、あまりに上手すぎて見ているだけでめちゃくちゃ鳥肌ゾクゾク、テンション上がる。
踊りってこんなに上手い人いるんだっていう感動。
もっと早くに知っていれば推し活できたのに。
私みたいに猿之助さん、うゎ踊り上手すぎ天才って思った方はぜひこちらも観てほしい。
猿之助さんその①、猿之助さんその②、猿之助さんその③、全部素晴らし過ぎる。
いつ観られなくなるかわからないから、何度も何度も見返してる。
私も歌舞伎舞踊歴は子供の頃に約10年ほどやっていたので、詳しくはなくても誰が上手か下手かくらいはわかる。
いや、素人が見ても彼の上手さはわかるはず。
普通に上手い方々はたくさんいるけれど、ここまで天才と思わせるほど上手な役者さんって今歌舞伎界にいるのだろうか。
歌舞伎のメイクもしていなからこそよくわかる表情とか、体幹バランスの良さとか、関節の使い方とかキレとしなやかさとか角度とか諸々。
指の先まで天才。
他にも何本か映像があったので見つけられたものは多分全部拝見した。
同じ演目も何度も何度も夜な夜な見まくった。
私にとって、それくらい見入る魅力と興奮があった。
もともとミュージカルとかバレエとか歌舞伎とか舞台観賞好きだけど、ファンクラブがどうとかチケットを取るハードルが私には難易度高すぎて、結局ネットの映像で諦めてきて観に行きたい願望はあるけどつい後回し。
ちなみにバレエと歌舞伎舞踊は完全に古典派。
モダンバレエと新舞踊とかスーパー歌舞伎にはあまり興味ないかも。
観ればハマるのかもしれないけれど、伝統あるものが好き。
バレエならジゼルが好き。
衣装もストーリーも儚い切なさが何とも言えない。
歌舞伎舞踊なら藤娘のコスプレに憧れる。
普通コスプレとか憧れ衣装といえば、アニメキャラクターとかウエディングドレスとか?
私は断然藤娘のコスプレしたいなぁ。
藤色の藤の花が天井からたくさん垂れ下がる舞台に、黒の笠に藤などの花柄に黒地の着物、差し色で映える紅。
めちゃくちゃ可愛いくて美しい。
ちょうど憧れ衣装を着て踊っていた大久保さんを発見、衣装素敵。
歌舞伎舞踊今からまたもし習えるのなら、櫓(やぐら)お七を習いたいという淡い憧れ。
ちょうどYouTubeで検索したらあったので貼っておく。
櫓お七の舞踊は、人形になりきって後見さんに操ってもらっているような踊りをするのだけれど、めちゃくちゃ難しそうだけど面白い。
担がれたり持ち上げられたりもするから多分体重40kg以下にしないと無理だろうなってやる機会なんかあるわけないのに想像してしまったわ。
最後もやぐらに登って鐘を突くシーンもいいなぁ・・・。
まぁ習うなんてお金が続かないわ。
日本舞踊は習い始めたら絶対あの衣装とかつらで踊りたくて発表会出たくなるだろうし。
家でひとり八木節踊ってるだけでも楽しいさ〜。
とりあえず今は見る側で十分。
今一番見たいのは、レミゼラブルと劇団四季のオペラ座の怪人なのだけども。
もう何年も観たいと思いつつ、チケットゲットできなかったりタイミングが合わなかったりで今だに観れていない。
なんか久々に踊りを見ていたら自分に妙なスイッチが入った。
下手な横好きだけど、それでも踊るのは好き。
じゃなかったら20代の頃、六本木のクラブに躍りに行くなんてこともしてなかったと思う。
音楽聴きながらバイクに乗ってるときも、好きな曲が鳴って機嫌が良いと信号待ち中に自然と体が動く。
バイクでノリノリに乗ってるおばさんいたらそれ私。
多動衝動の私が疼く。
悪い癖だ。
舞踊を趣味にするなんて贅沢だってわかっている。
幼少期になかなか経験できないことをやらせてもらえたことには感謝しかない。
子供の頃、舞台発表会には3回出させてもらった。
30年前で発表会1人1曲踊って100万円の世界だった。
母と姉と私と3人で一緒に踊った時は300万円かかったと言われた。
その大舞台で当時9歳くらいの私はツルッとすってんころりん大失敗、やらかしたんだけどな。
いざという時、本番に弱いタイプ。
今はきっともっと高いだろうな〜。
何が恐ろしいって、3回の発表会で私だけでも300万円出してもらったのに、大人になった今振り付け何ひとつ覚えていないのだからゾッとする。
お陰で残ったのは、分不相応な贅沢と貧乏の間で苦しい価値観になっちゃった。
あぁ踊りたいねぇ。
久々舞踊習いたい。
老後までできる趣味として、ゴルフは練習段階で飽きちゃったし、麻雀はルール覚えの頭の悪さに心折れかけてるし、舞踊は品や姿勢、所作の美しさも身に付くし足腰も鍛えられる。
なんて夢見ちゃいけねぇ。
とりあえず踊りたくなったら家で八木節だ!
猿之助さん観て、踊りたくなったらすぐ八木節。
振りも覚えてないし、芸が身に付いていないのだから、才能ゼロは盆踊りで十分。
来年の夏は浴衣着て踊りまくりたい。
夏嫌いなはずなのに、盆踊りのシーズンが待ち遠しいぜ。
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