CAARSとP-Fスタディの解答用紙を持って2度目の診察。
他者との交流機会を作ったり、社会復帰を目指すためにデイケアサービスに通所することになった。
予定なく、あえて予定を作ろうともせず、放っておくとすぐ引きこもってしまうし、長年の習慣、しんどくなるとすぐに布団にもぐってひたすら何日も心が復活まで待つという生活を少しでも緩和したい。
今の生活のままだと、頻繁に会話するパートナーはおろか友達もおらず、まともな会話相手といえばボケ老人の親ふたり。
父は母の愚痴だし、母も父の愚痴ばかり。
挟まれている私はまともな会話ができない老害2人の話聞き役でノイローゼになりそう。
このままでは私も60歳迎える前に痴呆症まっしぐら間違いない。
身体がボロボロになって歩けなくなったとしても、できれば頭だけはしっかりしたまま死にたい。
人に迷惑かけたりお世話になった時に、他人の親切にありがとうと伝えられる人間で死にたい。
そのためには人と接することを億劫がらず、できるだけコミュニケーションを取り続ける意識を持っていた方がきっといい。
ということで、診察の後にデイケアサービスの見学へ。
80歳近くなった親のデイサービスのサービスを利用する前に、私の方が先にデイケアのサービスを利用することになるなんて笑っちゃうなって。
一応親にも伝えたけれど、私にかける言葉も見つからなかったみたいで、ただ無言?絶句?だった。
母は『そんなふうには見えないのにねぇ』って。
病気や怪我など、目に見えたものしか理解できない昭和思考のままの典型タイプ。
その言葉がまた私の心をえぐる。
自分だって“そんなふうな人”なのかどうかわからない。
ただ尋常じゃないくらいに失敗ばかりの人生だし、お試し行動してしまう愛情が歪んでいるし、生き甲斐も借金返済という歪んで惨めな人生。
定型発達の人たちの社会生活についていけなかったから、デイケアサービスで自分のついつい頑張り過ぎてしまうキャパシティをオーバーしないよう、うまくバランスの取れた生き方、生活力を身につけたいからお世話になるだけ。
脳の特性を理解できない人にわかってもらおうなんてするだけ時間の無駄なんだろうかね。
叩き込まれた昭和の根性論で生きて、鍛えられて、ある意味気の毒な世代だなって思う。
わかってもらおうなんて思っちゃいけないってわかってはいるんだけどね。
2度目の診察&見学の当日。
2度目もまた遅刻してしまったようで。
時間は何時に来てくださいって言われたわけではないけれど、何時〜何時の間にって言われると混乱してしまってちょっと遅かったみたい。
という言い訳。
見学させていただいたクラスは全部で3つ。
発達障害者だけのクラス、さまざまな精神疾患の人たちが集まった年齢層も幅広いクラス、さまざまな精神疾患の中でも高齢者が多いクラスという3構成。
順番に見て回った。
まずは発達障害者だけのクラス。
見学した日は10名程度で読書会をしていて、そのうち数名は机に突っ伏したりソファでごろ寝したりと眠っている人もいたり、突然立ち上がってフラフラ歩いたり、授業中黙ったまま突然トイレに行った生徒を思い出すような自由さが目に入った。
数名とにかく眠そうで、しんどそうで。
個人的に3クラス見た中で、1番空気もしんどく暗く感じた。
目の前にいるのは、同じ発達障害の人たちばかりのはずなのに、なんかメンタルダメージ吸い取られる感が強く感じた。
でもしんどくても眠くても、それでも通所して、ここまで通って来て座っているだけでもすごいなって感動した。
私は何度、朝『今日やっぱりしんどいのでやめときます。』って電話したくて仕方なかったことか。
ここまで辿り着けているだけで凄いエライ。
心の中で伝えてみた。
2つ目の大所帯クラスは見た目20歳前後から70代くらいまでの人がいて、3〜40名くらいはいそうだった。
バラエティに富んだ人間と多彩なプログラムがある印象で、和やかに淡々としていた。
見学説明をしてくださった方も、私にこのクラスが1番合いそうですねって。
3つ目は15名前後で平均年齢60歳前後かなというくらいまったり落ち着いていた。
プログラムも落語をみんなで聞いたりという落ち着き感、嫌いじゃないので気になったけど、まだ20年後もここに通っていたら移動して来ればいいので、とりあえず今はやや活発な活動ができる2つ目のクラスに申し込んでみることにした。
まずは3回通所し、その後医師と面談を行い診断書を書いてもらって自立支援医療制度を保健所にて申し込むことになった。
デイケアのサービスはもちろん無料ではなく保険証が使えるのだけれど、国保の私は3割負担で通所することになる。
午前のショートステイのみだけでも1270円かかる。
自立支援医療制度を利用して通所できれば医療費1割負担で通うことができるので、毎月お金がないから今月は回数減らそうとか気にしなくても通いやすくなるなら有り難い。
午前と午後とフルで通っている人もたくさんいるみたいだったけれど、私はとてもじゃないけれどまだまだフルは無理と感じた。
行くだけでもしんどいし、たった3時間程度の滞在でもこんな大勢の人に交じっている環境下にいるだけでもまだ慣れない。
3日とも昼過ぎ帰って来てすぐ疲労眠気で寝落ちたし、3日連続通所の翌日も久々に続けて10時間ぶっ続けて眠りこんだ。
人見知りもしないし話すことは大好きなんだけど、人と会って会話すると最近ますます眠り込む。
積極的に人と会話して体力取り戻さなくては。
会話するって相当体力消耗するんだなって今頃になって痛感してる。
得体の知れないしんどい眠気として41年生きてきたのが、ADHDからくる眠気と診察してもらえたからこそ、原因と向き合えて頑張って上手く付き合っていくバランスを整えていこう意識が芽生えてきた。
毎週欠かさず通えるようには頑張りたいけれど、あれもこれもとあまり最初から欲を出し過ぎたりピッチを上げ過ぎずに、行くと決めたプログラムは欠席をしないように、確実に自分の体力範囲内で細くてもいいから長く続けられるよう頑張ろうと思う。
無理なペースで頑張り過ぎて結局また辞めますって、転職30回超えの人生の続きとならないように。
自分の体力キャパがオーバーするのを感じにくい鈍感なんだよな。
見学時に、午前と午後のフルで通所しようとしていたくらい。
スタッフの方が自分で疲れを見抜けない上に翌日以降にずっと持ち越してしまいやすいと伝えると、午前だけの半分にしておきましょうって言ってくださったのが本当にありがたかった。
これが自分の親だったら、たった3時間の3日間も続けていけないのかっていう根性論で人格否定までしてくるタイプ。
自分が主催者とか幹事で募集した会とかならまだ大丈夫なんだけど、新しい環境で全員の顔と名前も一致しないし、やることもなんだかわかっていない初めて尽くしの場所で、若い頃の勢いで飛び込むならまだしも、新しい環境への飛び込むって年々しんどい。
引っ越しなど環境の変化だって馴染むのに時間がかかったというのに。
だけど3日間とにかく疲れたけれど、まずは最初の関門は無事クリア。
初日は前日夜にインチュニブを飲んでしくじって、案の定の遅刻やらかしたけれど。
自分の興味のあるプログラムに参加させてもらえたから尚更楽しく続けられた。
写真とアクセサリー作りとキーボルダーなどの小物作りの3つのプログラムを体験。
アクセサリーは作ったものを区役所などで販売もしているらしく。
確かにそういうの見かけたことあったなって、ふと思い出した。
私もその手作り販売できるもの作りができるようになりたい!楽しそう!ってワクワクしてきた。
手に職まではいかなくとも、覚えられたらメルカリで販売できるかもだし、将来のボケ防止のために指先使った趣味を持ちたかったからめちゃくちゃ嬉しい。
人々もみんないい人たちばかり。
しんどそうな人は多いけれど、誰かを怒ったり怒鳴ったり、イライラピリピリした人が誰もいない。
黙ったまま並んで座っている、だだそれだけなんだけど、人との繋がりを感じれるような温かい不思議な空間。
おじさんとおじいさんの間が多いかなって印象だけど、普通に『おはよう』とか声かけてくれるのがとにかく嬉しい。
今住んでいるマンションも、高齢者はこんにちはと挨拶してくれるけれど若い世代はガン無視される寂しい世界。
挨拶だけで和む優しい世界があるのにな。
だけど、みんなどこの誰で何者でという土足でプライバシー踏み込む距離感近すぎるような人は誰一人いなかった。
みんな、『何かがしんどいからここに来て、生きることをどうにか頑張っている』ただシンプルにそう感じた。
言葉もシンプルで真っ直ぐで。
誰かが怪我をしたりお腹を壊せば、しばらくずっとあーでもないこーでもないと気にかけて会話してあげていたり。
朝の会が終わった後、各プログラムのためフロアを移動したりするのだけど、朝の会の時からずっと同じ席に座ったままでプログラムに参加するわけでもなく、会話はするのだけどただひたすらずっと同じ席に座り続けて何もしないおじいさんがいたり。
フォレスト・ガンプを思い出した私の中では勝手にトムと呼んでみる。
とにかく優しい、優しすぎてしんどくならないかな?くらいの空気を感じる。
こんにちは、さようならの挨拶知り合い程度でも全然いい。
この年齢になると、もうたくさんの友人は要らない。
あまり踏み込みすぎると私のはっきりものを言う性格上、無意識な失言で相手を傷つけてしまうから。
そのうち顔見知りなどもできて、教室の空気に自分も馴染んで緊張感が取れさえすれば、新しい居心地の良い場所として思えたらいいなって思う。
自分から相手の見知らぬ陣地(コミュニティなど)に乗り込むのが本当に苦手で、見慣れない景色が、目の前の世界が止まって見えるくらい思考停止してしまう。
だからあっちこっち欲を出して通所日も増やし過ぎないようにしないと。
細く長くでいいから、通い続けられることが目標。
とりあえず体験入所させてもらった3つのプログラムだけはしばらく続けてみよう。
飽きっぽいところが、また難なんだけど。
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