たった1年で終わった田舎移住。
コロナ禍でも行動制限も気にしなくなりつつある今、東京へ戻ってくる人も増えているとか。
実際に今年2月のまん防明け以降、4月から8ヶ月連続で東京の人口が増加しているというネット記事も見かけた。
やっぱり東京がラクだよ。
生活するのに便利だよ。
具合が悪くなっても近くに病院だらけで安心だよ。
とにかく何でも最強だよ。
実家が田舎でもなく、親子3代にわたりどっぷり東京人生の私にとって、田舎生活は難易度が高過ぎた。
田舎移住で不便を楽しむなんて格好つけたこと言っていた1年前の自分に全力で笑ってやりたい。
この失敗経験ですっかり海外生活のリベンジすら自信を無くしてる。
多分また失敗するんだろうなぁって。
東京やロンドンやニューヨークみたいな大都会で、車なくても生活できるような街なら多少はいけるかもしれないけれど、物価が高過ぎて行ったところで観光かホームレスがいいところ。
はぁ〜すっかり気持ちが落ちぶれたな。
ま、落ちぶれ続けるのが私の生き方だから、いっか。
ひとまず喉も元すぎると暑さ忘れるタイプの人間なので、戒めも込めて失敗というか、静岡東部移住の何が無理だったのかを備忘録しておこう。
とにかく、これに尽きる。
“人間への不信感”
画像はイメージ 田舎暮らしって、いいものだ。水と緑に囲まれていると、それだけで気分が良くなる。だけど、それは生…
この記事を読んで思わず共感で笑ってしまったのが、『病院の口コミが低い地域は地雷』という言葉。
本当にその通りだなと。
陰湿な人間と、暗い人が多い地域だなって肌で感じていたのだけど、近隣にあった総合病院2軒ともGoogle口コミ評価が2点台だった。
飲食店のグーグル口コミや食べログの口コミ見ても、点数も低ければ心の狭いコメントと他人への評価が厳しい口コミばかり。
読んでて鬱になりそうな口コミをよく見かけた。
フランチャイズ店の場合ですら、隣の市や他県の口コミと見比べても総じて評価が悪い。
確かに実際にこちらがお客さんとか患者として行った際のスタッフの人間性を疑うような発言も言われたりとあり得ないこともいくつか体験した。
結局客もスタッフも心が狭い、余裕がない、ストレス抱えているの負のループに陥っている地域なんだなって痛感したわ。
近所の歯科クリニックでは定期検診で行ったのに、レントゲンとクリーニングと2日に分けて行われたのなんて人生で初めてだったわ。
治療ならまだしも、そこまでして点数稼ぎたいのかよ。
首を痛めた時、初回60分8250円という整骨院にいったら、実際に施術は10分だけツボ押しされただけで、残りはセルフストレッチのやり方説明されて、回数券まとめて買えとのしつこい勧誘。
今どき勧誘しつこいマッサージ屋なんて、エステサロンでもやったらクレームの嵐だよ。
そんな手法の営業まだやっているのかと、しかもたった10分の施術で8000円超えはありえない。
数年前、カラダファクトリーで初回60分3980円のお試しで行った際に、実際は施術30分で、残りの30分は骨格標本使ってなぜ腰を痛めて起き上がれなくなったのかの説明に費やされた時より酷い。
次に運転マナーがクソ悪い。
運転免許取得して20年弱になるけど、東京は事故件数的には確かに多いと思うが、実際に走っていて出くわすことはそこまで多くない。
それだけ広いというのもある。
だけど、移住して最初の3ヶ月くらいの間に見たことのないような事故ばかり目撃しまくった。
車と車の間に挟まれたバイクが原形留めていないレベルに潰れていたり。
近所の路地の交通量も多くない小さな交差点でへそ天にひっくり返った軽自動車。
国道1号線の大通りの交差点のど真ん中で仰向けになったまま動かなくなったライダー。
とにかく事故の形がすべて廃車レベル。
豪快で酷い。
国道1号線はとにかく潰れた車をよく見た1年だった。
バイクにカメラを設置して乗っていたので、お陰で事故現場コレクション画像のアルバムができそうなくらいに増えた。
悪趣味だなって義兄にドン引かれたけど。
国道246号線から1号線、旧東海道や伊豆方面の天城峠など静岡東部のバイクに対する煽り運転と、信号無視と追い越し禁止車線を平気追い越す悪質運転が盛りだくさんだった。
交通取り締まりもない、無法地帯といってもいいレベル。
誰も見ていないから、目視で人がいなけりゃ渡っちゃえと言わんばかりの自分が法律みたいな運転が本当に多かった。
ちなみにバイクを煽ってくるのは、大抵が伊豆ナンバーの軽バン。
偏見を恐れずにいうと、トラックも多いこのエリアで普通車や大型車から煽られやすい軽自動車だから、弱い者いじめとでもいうように、バイクを邪魔もの扱いして憂さ晴らしでもしてるのかなって、知らんけど。
125ccも軽のバンも大した差なんてないのにな。
追い越し禁止車線はみ出してまでして無謀な追い越ししても、次の信号には結局いるんだから笑っちゃう。
きっと運転手、おしっこ漏れそうなんだろうなって思うようにして気持ち宥めてたわ。
人がすれ違えないくらいに通路が狭い小さなパン屋で、入り口入って右回り、最後にお会計レジを済ませて外に出られる作りのほんと小さなパン屋さん。
私が入店した時には誰もおらず、菓子系の甘いパンか食パンばかりで惣菜系のパンが品切れ、もうすぐカレーパンが焼き上がりますというのでそれを店内で待っていたところ、後から入ってきた50代くらいの夫婦が左回りレジの方から侵入してきて、ちょうど焼き上がったカレーパンを振り向いたらもうなかった。
全部買い占め、かっさらっていきやがった。
小さなパン屋だから焼き上がり個数もたった3個。
夫婦できたのだからせめて2個までで遠慮しとけや。
あまりに腹立ったので、わざと大きい声で店員さんにカレーパンはもうないんですか?って言ったけど、我関せず。
食い意地の恨みは今でもしっかり覚えているくらい恐ろしいからな。
他にも毎日ご苦労様の郵便配達員さんも大変なのはわかるけど、郵便物をドアポケットから片手で無理やり押し込みぶち込んでいるのか、書類も請求書なども全部グチャグチャになっていて。
健康保険証の送られていた封筒もグシャグシャで、アイロン必要レベルなのには参った。
郵便物の配達、イヤイヤやっているのかなって喉まで出かかったけど、もう最後は引っ越すから大人しくしてようって諦めた1年だったわ。
市の健康診断が無料じゃないことにも驚いたし。
移住支援金手続きで揉めた際の市役所職員のやる気のなさと地元議員たちのガラの悪さにも嫌気が差した街だったな。
なんだろうな、30年前に東京から移住したというバイクショップのオーナーさんにオイル交換やってもらっていたのだけど、とても感じ良い人だったのに、静岡東部生まれの息子さんは20代後半くらい?の大人なんだけど、どこか暗い陰な雰囲気なんだよなぁ。
砂浜で釣りをしていたおじさんにもたまたま東京からの移住者で、ちょっと会話をしていたら『この街の人間は性格悪い奴多いから気をつけろ』って言われたことも思い出した。
残念ながら活気のある人や明るい陽な雰囲気の人に1度も出会えなかった。
全体的に人間の雰囲気が暗い、陰湿でストレス抱えて生きているような雰囲気の人が多い街だなって感じた1年だったわ。
そうそう、ガス代の高さは東京の約倍なことも悩みの1つだった。
一人暮らしでガス代だけで8000円って・・・。
ゴキブリのでかさと、キッチンのゴミ箱周辺で繁殖されてしまったコバエの大量発生にはさらにストレス倍増したわ。
バルサン焚いて、家中穴という穴は塞ぎ、網戸は欠かさないようにしていたのだけど、それでも巨大なゴキブリが出たのにはもう完敗だった。
これ以上何をしろと・・・。
ゴミの分別の厳しさといい、もうこれ以上は住めない。
何度も書いてきたけど、月に1回しか段ボールゴミの収集がない上に、集積場が歩いて持って行くにはしんどい。
コンビニに隣接して、常時段ボールや古紙などはリサイクルボックスのような箇所もあったけど、それも車持ちの人の生活しか想定されてないよな。
やっぱりバイクだけで田舎移住なんて不可能だったんだよな。
駅前周辺で24時間ゴミ捨て放題物件ならまだしも。
ゴミ分別もゴキブリもコバエも人間も、何もかももう限界ですってなった。
そして逃げるように東京へ帰ってきた。
これを見て、地方生活者からしたら分かりきってたことじゃんって鼻で笑われるかもしれないけれど、それすら知らない無知な私だし、それを先に警告してくれるような友人もいない。
身を持って失敗は経験していく生き方しか知らないんだわ。
これだけイヤな思いも多かったけれど、冷静に考えて良かったこともあった。
例えば水の美味しさ。
これは本当にびっくりした。
美味しい上に安かった。
毎回2ヶ月で1000円前後の水道代だった。
東京に戻ってきて、水道水がプールかと思うレベルの臭いに感じるくらい、蛇口ひねってそのまま飲む水の冷たさと美味しさは最高だった。
近所の海水浴場も海が綺麗な海水浴場全国ランキングにいくつか載っていたくらいに水が素晴らしいらしい。
個人的には海水浴場の水が綺麗と1度も感じれる機会はなく、むしろゴミだらけで汚い海だなと思う程度だったけど。
飲み水は最高に美味しかったなぁ。
帰ってきて東京の水道水、水質変わった?って思うくらいまずくて、水出しの麦茶でも味が変わるのわかるくらいに激マズだし、脂性肌の私がシャワー浴びるたびに乾燥肌に体質変わったくらい、東京の水道水の体への負担って意外と慣れたまま生活してるとわからないものなんだなって。
出戻りだからこそ気がつけた。
マンションが古いから水道水の質も悪いのかな。
わからないけど、とりあえずカサカサ乾燥肌が治らなくなった。
水が美味しい反面、冷蔵庫の自動製氷用の水タンクにお水を入れたままにしておくと、残った水がヌメり腐りやすいということも判明した。
東京の塩素まみれた水だからか、カビが生えるなんてこと6年間1度もなかったのに。
天然水のメリットとデメリットを知った気がする。
そして田舎移住の失敗を経験してみて最大の良かったことは、メンタルが強くなった、鍛えられた、ちょっとだけ一人で生きて行くことに自信がついたかなって。
結果オーライ。
電車移動も、どこへ行くにも移動時間がかかることなど、しんどい思いもたくさんあったけれど、2ヶ月以上が経過してようやく笑い話にできるようになってきた。
東京に戻ってきたばかりの時は、静岡って名前も出すのもイヤになるくらい記憶から抹消していたけど。
マンションの1階で、全ゴミを分別して曜日ごとに毎週捨てられる有り難みを噛み締めている。
我ながら、1年だけでもあんな遠方から行き来する生活できたのだから、褒めてあげたいわ。
交通費という無駄出費をしまくったけれど、灯油ストーブにガス代という高額出費にも怯むことなく?!車のない不便な生活だったけれど、なんとか工夫して乗り越えられたことはかなりの自信になった。
前回の冬、一束200円のニラには高すぎて買えない自分に泣いたけどな。
ひとりで生きて行くための自信にはなったけれど、結構若い頃は放浪癖が趣味みたいに思っていたのに、どこでも住める適応能力の無さにはすっかり自信無くした。
うん、もう絶対に田舎移住なんてしないぞー。
特に沼津市には2度と住むもんかー!!笑
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