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東京に戻ってきてから、半月以上が経過した。

バイクのナンバープレートが『新宿区』になっただけで、ニヤつきが止まらなかった。

田舎に引っ越した1年間、荷物はそれほど増えたようには思っていなかったけれど、ゴミ捨てや分別が難しいのと厳しいのと燃えるゴミ以外、ゴミ捨て場まで徒歩で捨てに行けない遠過ぎたという問題からあまり断捨離はしづらい状況だったなと振り返る。

Amazon常用組なので、マンションの1階に、週1でダンボールが捨てられる感謝と喜び。

墨田区民の時は、部屋が横に長い物件で、部屋中に太陽光が差し込む最高の日当たりだったけれど、今回は奥行き縦に長い物件だから、玄関はもちろんキッチンにも光は届かず、分譲マンションとはいえ築年数も約60年という激古物件だ。

激古物件とはいえ、リノベーションされたばかりの内装新品で入居できたのはラッキーだった。

7年間、墨田区の時も今回も内装新品で入居できたラッキーからか、田舎移住の一戸建てでは前の入居者の住んでいた痕跡がわかりまくる汚さに、すごく気持ち悪さを感じて、それもストレスの一つだったと思う。

特に水回りは前の入居者の痕跡が残り過ぎていると本当に不快感。

潔癖症ではないけれど、水回りは毎日使う場所だからこそ妥協して我慢して入居の際に見て見ぬ振りをしてはならないということを学んだ。

そして今回とにかく築年数の古い物件は、“あることが当たり前のものが必ずしもあるとは限らない”ということにも気づかせてもらった。

何せバストイレに換気扇がないことに入居して風呂に入るまで気が付かなかった。

浴槽専用の排水溝もない。笑

畳一畳ちょいほどのスペースにバストイレ、そのバスルームの真ん中に1つしか排水溝がないのだ。

湯船をためて浸かり、風呂の栓を抜くと、バスルームの中心部分まで湯船のお湯が浸水して流れてくる。

いやもうびっくり。

終戦後から住んでいた上野にあった祖父母の都営住宅を思い出した。

昔の団地の作りに似ている。

換気したければ、廊下に面した壁に風呂トイレがあるのだけど、磨りガラスの換気窓が付いているのみ。

だから私がシャワーを浴びていれば廊下から人の影でわかるし、トイレでオナラをすれば多分廊下中に響く。

なんならエレベーター前がちょうど私の部屋のトイレの便器位置。

エレベーター待ちをしている人がいる時には絶対に排便も放屁もできないポジション。

エレベータ乗って、これからお出かけルンルンのその時に、そんな不快な音は聞かせられない。

浴槽もトイレもキッチンも一応新品に入れ替えられていたから、色々と全然気づかなかった。

それよりもとにかく早く東京に戻りたい気持ちの方が勝り過ぎていて、まさにこれが恋は盲目状態といえる。

墨田区在住時、左隣の1K一人暮らしの人は引っ越し挨拶なんてしてくる人いなかったけれど、右隣の1LDKは3回入居者が変わって、どの人もカップル入居者で必ず挨拶してくる人たちだった。

3人目の人の時は、私が不在時だったようで小さなメモとドアノブに焼き菓子の入った小さな袋がぶら下がっていた時は困惑した。

中身は確認したけれど、もちろんそのままゴミ箱行き。

顔も見てないし、一言も挨拶すら交わしていない人間の食べ物なんて怖くて口にできるわけがない。

ましてやドアノブにお菓子がぶら下がっていたからと、こちらからインターホン押して挨拶しろと?うーん、なんか違うかなと悩んだ結果、見なかったことにするようにそのままゴミ箱インしたごめんなさい。

『ありがとうございます。』の返事だけのためにインターホン押せるか?笑

じゃあ同じ手で、お隣さんのドアノブに付箋で『ありがとう』とか書いて貼っておく?

それも違う気がする。

こういう中途半端挨拶するとは、引っ越しの挨拶の意味を理解できていない、なんちゃって自己満常識カップルなのかなと。

自分はやらないように気をつけようとこの時に学んだ。

受け手側になってみないと、こういうことってわからないのかもなぁなんて思いつつ、引っ越しの挨拶は隣にどんな人が住んでいるのか、きちんと顔を見せ名乗らないことには全くの無駄であり無意味だということを学んだ。

以来、田舎移住の際も両隣には白雪ふきんを包んで、挨拶時に渡している。

食べ物じゃない分、甘いものとかしょっぱいものとか万人受けとか考えなくていいから本当に気が楽。

老若男女問わず、拭きものならきっと使い道はあるはず。

この方が断然気が楽だ。

もちろん今回も白雪ふきんを2枚セットで包んでもらい、両隣にご挨拶。

右隣の方は管理組合の名簿のところに名前が書かれていた方だったので、このマンションの責任者の一員かなと思うと、分譲マンション初めてでちょっとドキドキ。

夕方、挨拶に伺うと、母と同じ歳くらいかなという見た目80歳近そうなお婆さんが一人暮らしのようで、最初不安そうに恐る恐る扉を開けたが、わざわざ扉の外に出てきて嬉しそうな表情で少し立ち話。

感じの良さそうなおばあさんでよかったと一安心。

築60年近いこのマンションと共に生きたおばあさんなのかなぁなんて思う。

2日後朝、大量の段ボールをゴミ捨て場に運んでいる時にもバッタリ会って、私がゴミ捨て終わるまで側にいて無難に天気の話をしながら一緒にエレベーター乗って部屋へ戻るという親切さにちょっと感激。

一人暮らしのおばさんって皆んな話したくて仕方ないみたいになるのかもしれないけれど、そこは私も一緒。

スーパーや銭湯などで話しかけてくれるお婆さんと、一期一会の他愛もない会話が大好き。

その数日後にも一階マンションの入り口でおばあさん2人が会話してて、その一人がお隣さんだったので挨拶すると、もう1人のおばあさんも同じフロアの◯◯です、よろしくねってご挨拶してくださった。

さすが築60年近いマンションだ。

マンションと住民が超高齢化している。

父が電ノコ持ってDIYの手伝いに来てくれた時、私の部屋と間違えて別のフロアのインターホンを押したところ、真っ直ぐ前を見れないくらいに背中が折れ曲がった90歳近そうなお婆さんが扉を開けたんだけど、無言で立ち尽くしていて、慌てて間違えましたと言ってドアを閉めたそう。

もはやマンション全体が老人ホームだ。

私がこのマンションを何年住むかはわからないけれど、10年〜15年前後のうちに部屋で孤独死ラッシュ起きてもおかしくない。

ちなみに大島てるのサイトで事前に調べたところ、当マンションに“孤高死”はまだ1軒も出ていなかった。

同じマンション内でご挨拶顔見知りができて、新宿の意外なアットホームさ、住みやすさに驚いている。

片や左側の住民は、なかなか家に帰ってこなくて10日くらい過ぎた頃にようやくご挨拶。

30歳前後の若い男性。

インターホン押しても鳴らず、壊れているのか訳ありで外しているのか。

今時珍しい、ドアポストに新聞。

明らかに中から音が漏れているのに、3〜4回ノックしてようやく出てきた。

昭和の団地のように重くて開閉時にものすごく音が響く玄関扉。

午前8時〜10時頃に出かけて、深夜0時半頃に帰宅するお隣さん。

毎日家にほぼいない。

週末になると土日は朝から夜遅くまで出かけて、日曜の夜22時頃になると彼女らしき人が来てお泊まり。

全部の音がまる聞こえ。

幸いに喘ぎ声は今のところなし。

さすがに聞こえてきたら、最中にクレーム言いに行くよ。

女性の声はトーンが高いから笑い声から発している声まで全部がこちらに漏れる。

その彼女が来ると私のiPhoneのWi-Fiネットワークに『Maiphone』と現れる。

隣の住民の通い彼女はまいちゃんか。

平日はブラック勤めか?と思うほど家にいないし、週末も遊びに行っているのかほぼいない、だけどしっかり週末の夜には彼女が泊まりに来るお隣さん。

めちゃくちゃリア充してるじゃねーか。

っていう妄想広げて楽しんでいる脳内暇人。

まだまだ片付けやることいっぱいなんだけど、思考は暇してる。

こういう隣から聞こえてくる扉の音や声など、向こうも私と顔見知りじゃないままでいると、音への配慮や気遣いに欠ける気がして。

一刻も早く挨拶しておきたかった。

人間の心理って不思議なもので、1度でも挨拶しておくと全く得体の知れない赤の他人の騒音だとイライラでおかしくなりそうになるところを、顔が思い出せるだけでちょっと我慢ができる。

挨拶した際に、引っ越しの開梱作業でもうしばらくうるさいかもしれませんが、何かありましたらおっしゃってくださいとあえてわざと伝えた。

すると朝と帰宅時の扉の開閉音にびっくりして飛び起きることも無くなった。

しばらく内装工事で入居者がいなかっただろうから、音にも無神経になっていたのかもしれない。

隣に人が引っ越してきましたよアピールして良かったと思う。

今の時代、隣近所にどんな人が住んでいるかもわからなければ、それすらも気にしない人が圧倒的に多いとは思う。

不動産屋さんも言っていたのだけれど、顔を知っているのと全く知らないのでは隣の騒音ストレス相当変わるって。

めちゃくちゃ同感。

そして今の時代、良くも悪くも人に無関心な人が多く、たった一言の挨拶だけで薄壁1枚隔てた隣にも生身の人間が住んでいると実感してもらいやすい。

まぁ変人も多いだろうから一概に通用するとは言えないけれど。

それでも今回の新居、色々と驚く部分もあったけれどトータル評価としては満足満足。

築20年未満の物件によくあるような量産型の細長1K間取りのマンションにはない魅力と思うことにしよう。

築60年近いと、もはや内装が欧米諸国にあるようなめちゃくちゃ古いアパートみたい。

ロンドンに住んでいた頃のアパートを思い出させる。

バストイレ一緒だけど、ユニットバスの作りじゃないから見方によっては、ちょっと味がある?

センスを一歩間違えると昭和の団地だけど。

欧米レトロ?ヴィンテージ?感に寄せるため、シャワーカーテンも必要かなと悩み中。

少し前、ニューヨークに住んでいる韓国人YouTuberさんにハマってよく動画を見ていたのだけれど、シャワーカーテン使ってシャワーから出てくるシーンがあって、部屋のニューレトロ?ニューオールド?感も似ていたので、今回の部屋作りの参考にさせてもらった。

引き出し収納と飾り棚と作業用デスクを兼ねられる、この家具からヒントを得て(6分30秒)、穴を開けられない日本の賃貸物件でもできる似たような家具にDIY。

元々2DKだった間取りの部屋をブチ抜きワンルームだから、間仕切りも自分でアレンジし放題。

下駄箱すらなかった物件、まずは開梱作業前に下駄箱を組み立てるところから入居DIYが始まり、シンクとガスコンロスペースしかなかったキッチンにはアイランドキッチンを作るべく、カラーボックス4個を夜な夜な組み立てたり、前の家で使っていたツーバイフォーや支柱類の木材をノコギリで切ったりと、部屋のサイズに合わせて組み立て、白ペンキで塗り塗り色を統一。

収納系家具を一切持っていなかったので、半月経ってもまだ部屋には段ボールが残りあと5個。

引っ越し屋さん曰く、一人暮らしにしては荷物多いほうらしく、トラックも2トンロング、引っ越し段ボールは50箱前後はあったから、片付けが本当に果てしなかった。

今回は引っ越し後、すぐ仕事も受けていたので自宅にいると山積み段ボール、現実から逃れるためにする仕事はかなり気持ちの切り替え息抜き、救いになった。

家に帰ると山積み段ボールに占拠された部屋・・・。

やらないと日常は戻ってこないし、心身ともに休まらないとわかっていても、想像以上に引っ越し作業は疲れる。

改めて振り返ってみて、私の荷物の1/3はキッチングッズだったと思う。

料理も食べることも好きだから、食器含むキッチン関連の荷物が多すぎる。

そこに普通の家庭では見ないマッサージベッドやタオルウォーマーなどの商用マッサージ関連アイテムに、バーベルやらベンチプレス用椅子、フィットネスバイクなどもあるからそりゃ荷物も多い。

でも残る段ボールもようやくあと5個!!

新宿区に来てからバンバン断捨離しまくっている。

静岡で捨て方がわからなかった物も気持ちいいくらいに捨てまくってる。

SDGsだの、リサイクルだの、ゴミ減らしましょう運動もわかるけれど、ゴミの捨てにくい住環境は苦痛以外の何ものでもないんだなって。

引っ越し移住時の盲点であり事前調べが重要な条件だと身に染みてわかった。

周辺を散歩してみてわかったのは、マンション内と周辺地域は、超後期高齢者だらけの町。

そして新宿区で歌舞伎町も目と鼻の先なのに、こんなにも静かな環境の場所があるのかと驚いた。

新宿って◯◯町っていう地名が結構多いことに気がついた。

◯丁目っていう表現がない地域。

番と号のみなのかと発見。

村からちょっと進化して、町?
それだけ大昔から住んでいる地元住民が多いのか。

引っ越しをすると、その町のいろんな発見があって面白い。

新宿区の築約60年の薄暗いマンションだけど、物は考えよう。

内装ヴィンテージ風?を意識すれば、気分はニューヨーカーか?!

思い込むことが大事。笑

さぁてと。

私もリア充。

残る5箱の段ボールも片付けて、今週中には平穏でいつものありふれた日常を取り戻すぞ。

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