去年の夏、田舎へ移住する前の問い合わせの段階から会話が通じなかった市役所の移住支援担当者。
まだ30歳前後のインテリ風の若造くんなのだけども、なにせ会話が噛み合わなくて。
この人よく公務員試験通ったなと思わせるほどに勉強はできるけどコミュニケーション絶望系人間かと諦めつつ、時折こみ上げてくるイライラを我慢しながら深呼吸を間に入れつつ会話を続けた。
そしてなんとか引越しが完了したのが9月の末。
3ヶ月以降に移住補助金の申請が可能だと言われていたので、1月に言われた通り書類を揃えて市役所に提出をした。
この時点ですでに腑には落ちていなかったのだけども。
そもそも県で行っている補助金の申請条件には私は該当しない気がしていて、初めから市で行っている方の補助金の申請で問い合わせをしていたのに、なぜか県の補助金の説明をゴリ押ししてきてて、無理やり県の補助金申請の方に回された。
案の定、審査に落ちた。
県の方がダメだったので、市の補助金で申請してみますか?とインテリくんから連絡が来た。
だから言ったじゃねーか!!!と腹で思いながらも、ここで喧嘩しちゃいかんと必死に震える怒りを抑え、再び指示に従った。
すぐに書類を送り返してくれて、再度市の補助金の申請で書類を作り直す。
でもインテリくんと会話をしたくない。
会話したくなさすぎて、手も足も進まない。
思い出すだけでイライラしてくる。
ここまで人をイライラさせる人間っていうのも珍しい。
それくらいに言動全てが噛み合わなくて、しかも超スローでマイペースな喋り方が一層イライラさせる。
1度イライラのスイッチが入ると、冷静さを取り戻すのに時間がかかるタイプなので、少し時間を置くことにした。
そうこうしていたらコロナに感染してしまって、隔離生活が始まりさらに延びてしまった。
ようやく隔離期間が明けた翌日に速攻で市役所にアポ予約して提出に行ってきた。
1ヶ月ぶりに会ったから、だいぶ私も冷静を取り戻してて大人の対応ができたと思う。
と思ったのも束の間。
ものの10分でイライラ爆発。
重箱の隅をつつくような指摘。
何が必要なのか、書類の不備と申請が通るためには何をどうしたら良いのかを聞いても答えが得られない。
これではダメですとか、ダメ出しばかり。
審査を落とすことしか考えていない。
審査を通すために、どのようにしたらいいのかの協力体制が1ミリも見られなかった。
1度インテリくんが席を外し、上司に相談に行っている間の会話が聞こえた。
上司の声が『こんなんじゃダメだよ』とか否定の言葉が奥の部屋から聞こえてくる。
この時初めてインテリくんは窓口になっているだけで、板挟み状態なのかを察した。
受付担当も必ずいつもインテリくんだけだし、他のものが担当している様子もなく、喧嘩したら終わりだとかこちらも冷静でいなくてはなんて思っていたけど、需要の少ない受付担当窓口だから、ひとりに押し付けられているだけなんだなと察した。
インテリくんに『一体何人で審査体制組んでいるんですか?』と聞いても具体的な人数は教えてくれず。
1年でこの移住者の補助金申請にきた人や受理された人の人数を聞いても教えてもらえず。
『僕のあとにチェックするものがいるし、上司や課長や財政課でも確認します。』という曖昧な回答。
人数を聞いているのに、こういうちぐはぐな答え方する人ってたまーにいるけど、何か意図があってしているのかしら。
相手をイラつかせるだけって思わないのかね。
何を聞いても明確な回答を得られず、濁す回答ばかり。
私もプッチン切れた。
一旦書類全部返してもらえますかと言って引き取った。
その時のインテリくんも少々キレ気味態度。
お前の書類じゃ何をどうしたって一生通らねえんだよと言われているかのようにも感じた。
突き返すことはできないから、まるで私が申請を諦めるのを待っていたかのよう。
にしても、このまま帰るのは悔しい。
補助金の申請対象にすらしてもらえていないようで、女だから馬鹿にしているのか?フリーランスだから警戒されているのか?
そもそもサラリーマン向け対象のような内容で、私のようなフリーランスで個人相手の仕事をしている人を想定していない内容なのだと感じた。
例えば、ミンネとかメルカリとかで個人で製造通信販売を在宅でやっている女性からの問い合わせも来たことがあるけど、ダメですって断ったと言っていて、でもエンジニアやプログラマで企業からの受発注契約書があれば申請通るとか、客が個人だと通らないって、職業差別じゃねーかと感じてならなかった。
隣の市では義兄がじゃんじゃん補助金申請をしては受理されて、ほとんど銀行の融資も使わずに飲食店を開業したり改装したりしている。
その金額は2000万円以上。
隣の市の補助金担当者は不備があれば親切丁寧に教えてくれるらしいことも義兄から聞いた。
私の2000万円から比べればたった60万円の補助金申請で、なぜここまで通させないような姿勢をとるのか。
無理難題でいちゃもん客を装っているんじゃない。
書類の何がダメだから、どこをどうすればいいのかを具体的に教えてほしかった。
店も客を選べるサービス業じゃないのだから、市役所って対応する人間次第で当たり外れがあってはならない場所だと思うのだけど。
本当にハズレくじの窓口だ。
しかも担当者がひとりで代わりがいないことが致命的。
上の責任者が顔を出してくるわけでもないし、話が通じないから他に責任者いないのか?と聞いても答えない。
埒が明かないので、私は市議会議員に相談することにした。
引っ越してきてこの街の土地勘もなければ、コロナの検査と治療するにもかかりつけ医院がないことに困り果てもしたこの街。
当然ながら議員はおろか、市長の名前すらもまだよく覚えていない。
そのまま市役所の1階受付へ行って、市議会議員の名簿リストはどこでもらえるのかを聞いた。
すると上階の議会事務局を教えてもらい、エレベーターで上へ上がると、職員のおばさんが会議室の入口前で名簿リストを持って待っていてくれた。
どの方に相談をしたらいいかを聞いてみたが、住所が近所の人でいいんじゃないですかと。
そんなもんなのか。
とりあえず、町名が同じ議員が1名いたのでググってみた。
インスタをやってて、山登りが趣味で愛妻家とリア充爽やかアピールしてる50代のおじさん議員だった。
うーん、この人でいいのだろうか。
コロナ病み上がり独身の移住者の気持ち1ミリも共感してもらえなさそうだな。
そうこうひとりでモヤついていたら、たまたま目がって、親切に話しかけてくれた60代のおじさんがいた。
『議員さんに相談をしたいんですけど、どうやって選んだらいいんですかね』
『僕もそこ(写真付き名簿リスト指差しながら)に載っているよ。どうかしたのかい?』って。
あとで名刺をもらうと、市議会議長だった。
議員室に招き入れてくれて、もう1名議員さんと2人で話を聞いてくれた。
するとすぐに移住支援窓口の担当者に連絡をしてくれて、すぐに降りてこいと電話で指示。
インテリくんとここで初めてインテリくんの上司が顔を出し、議員と議長と私の合計5人で話し合いが始まった。
まさかの突然の急展開に私の思考も真っ白。
病み上がりで2週間ぶりに頭を使ったものだから、全然言葉が回らない。
議員さん2人とも風格は完全にヤクザ感満載で、威圧感半端なく、市の職員も萎縮していた。
この移住補助金は一体何人が審査通って振り込まれているんだい?って議員さんが聞くとすんなり答えた。
私がいくら聞いても教えてもくれなかったくせに。
この1年で補助金振り込まれた人は4人ですって。
たった4人かよ。
4人しか申請者がいないような受け入れ窓口の狭い補助金で、移住者支援してます〜なんて鼻で笑っちまうわ。
議長からも似たようなツッコミ。
そもそも全国にも言えることだけど、予算がないのか知らんけど対象者の少ない補助金やって、移住支援やってますってドヤられても苦笑だよな。
申請通るためのアドバイスフォロー姿勢も見えないし、そんなんだからお宅の県は人口減ってるんだよって思わず言っちゃった。
インテリくんにイラついて『隣の市にしておけばよかった』なんて言ったけど、言ったところで無意味、何も変わらないけどさ。
生きていく上で、理不尽な思いをしたり困ったときは自分の市区町村の議員さんに相談するといいって聞くけど、本当にその通りだった。
それにしても議員さんの圧すごかった。笑
問いかけられても答えはノーコメントで、なんて通用しないんだろうな。
何人か前の経済産業大臣とは昔銀座で働いていた店で何度もお会いしたことがあったけど、とにかくいつも忙しそうだけどフットワーク軽いマメな人で、威圧感微塵も感じないフレンドリーなおじさんだった。
スケベだったけど。
だから余計に田舎の議員ってその地域の牛耳る主感が半端ないのか?ってちょっと威圧感に戸惑ったわ。
それでも議長はすごく優しく、はるばるひとりで東京から来て、縁もゆかりもないのにこの地を選んでくれてありがとうって言葉が聞けただけでも救われた気持ちになった。
もう一人の議員は、私がコロナの隔離明けだって言った瞬間に嫌な顔して、窓を露骨に明けたり、言葉と空気の圧力で脅そうとするような発言で威圧してきたので、ちょっとダメだったわ。
この街、多分私には合わない。
この時に察した。
肌が拒絶し始めている。
サウナとか日帰り温泉施設にいる人種も苦手部類が多い。
議員さんを挟んで話し合いまでさせてもらったけど、この街に住民税も払いたくないし、この街で買い物もしたくない気持ちまで芽生えてきた。
この市で出会って話をした他の街からの移住者は比較的感じも良くていい人ばかりだった。
あくまでも私にとってだけど、生まれも育ちもこの市という人種がどうも苦手なようだ。
この街の人間、冷たい傾向が強い。
多分私の肌に合わないだけ。
もう無理だな。
東京へ帰ろう。
移住者補助金もらってしまうと、5年はこの街に縛られてしまう契約だし、万が一引っ越し資金を貯めるためにこの町で少し資金稼ぎたいと思っても補助金をもらってしまったら、この市内で働くこともしてはならない。
不便が色々生じる。
移住補助金もらったら働いちゃいけないっていうルールもなんだかねぇ。
本当に移住者増やしたいのかなって疑問に思うわ。
せっかく議員さんたちが人肌脱いでくれたけど、補助金の申請はやめることにした。
補助金申請のために色々八方塞がっていたのだけど、帰ると決まりゃ色々とやりまくるか。
開き直って、自宅デリヘルとか出張性感マッサージでも個人でやろうかね。
たった5年でもそこまでしてこの街に残る価値はないって判断したからやりたい放題吹っ切るか?!
そもそも瓶や缶、段ボールのゴミ捨てが月にたった1回って時点で無理だったんだよな。笑
去年8月、事前の問い合わせで対象者として補助金をもらえるものだと思っていたから、引っ越し資金を借金してまでして移住してきたけれど、騙された気分だわ。
このままこの街にい続けても腹たつから再び東京へ戻ることにする。
友達もいないし、できそうにないからこの地に未練もないし。
とりあえずまた引っ越し資金を貯めるか。
賃貸契約で最低1年以上は住まないと違約金かかってしまうから、9月までは住まないといけないけど。
はぁ・・・また40万円捻出せねば。
このままだと引っ越し貧乏に陥りかねないな。
はぁぁ・・・せっかく立てた5年計画が。泣
とりあえずお金ないし、返済しながらお金も貯めたいから、次住む場所はUR賃貸一択しかないのかな。
大型集合住宅苦手なんだよなぁ・・・とはいっても東京の家賃に更新料払える自信ない。
UR賃貸といえば、子供が多いイメージだから騒音問題が不安でならないけど。
団地といえば、大島てるのサイト見ると炎マークがびっしり。
とりあえずやり場のない苛立ちを紛らわずためにも、次の東京での引越し先、今から調べ始めてる。
絶対東京帰るんだ!!!
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