我が家は相変わらず我が道を行っている。
みんなそんなもんか。
周りの目を気にして遠慮なんてしていたら菅政権に殺される。
特に我慢も辛抱もできないのがうちの両親。
こうと決めたらこれしかできないタイプ。
日曜に母に嫌われている親父は、母が別居先に行くためにまた東京駅まで車で送って行った。
緊急事態宣言が出ていようが、ゴールデンウィークだろうが、バリバリのカラオケ専門のスナックだけどお構いなし。
絶好調に界隈は闇営業。
営業していますか?って問い合わせが来るんだからそりゃ店開けるよね。
親父にとって店は命の次に大事だし、店そのものが親父の人生。
店を取り上げたら親父は文字通り生きる屍と化してしまう。
店以外、それ以外何もないから。
親父から音楽をとったら死んじゃうんじゃないかと思うほど。
店以外のことなんて何も考えていない人生。
3度めの結婚で、3人めの妻からも嫌われてて。
ある意味、不器用すぎて気の毒にすら思えてくる。
音楽と電気の配線とリフォームとかDIY系とカメラは得意だけど、それ以外はまるっきりダメ。
風呂上がりにパンツを出したら引き出しは開けっ放し。
昨日もホームセンターに連れて行ってもらったのはいいけど、私の家でトイレを貸してくれって使ったら電気つけっぱなしのまま帰る。
これが昔からいつも。
使いっぱなし。
やりっぱなし。
きっとコンドームも射精したら女性に外してもらって来た人生なんじゃなかろうか。
蕎麦屋に入っても、20分200円のコインパーキングを払うのがもったいなくて、大盛りの蕎麦とミニカレー丼を急いで平らげたらこちらがまだ食べているのに、20分超えたらもったいないとかいって急いで先に出て行って、車を出して外で待つスタイル。
こんなデートだったら最悪だよな。笑
4月に膀胱癌の定期検診で、手術してから5年以上経過しているから寛解はしているのだけど、『検査で引っかかった。いままでは2〜3だったのに今レベル4だって。』って。
はて?何の4なのか。
癌がステージ4になってしまったの?って聞いてもわからんってそれ以上説明ができない。
レベルってなんだよ。
ゲームでレベル4ならわかるけど。
4って何のことよ。
情報が曖昧すぎてググってもよくわからなかった。
自分の体のことなのに、医者からの説明をきちんと理解して治療内容を把握しないで医者任せにしっぱなしな人って意外といる。
自分の体、自分の命なのに人任せとかほんと理解できない。
結局来週の精密検査の結果次第で今月中に入院場合によっては手術。
『お見舞いにはこなくていいよ』って。
心配するところはそこじゃねーだろ。
去年も1人で救急車呼んで、1人で付き添いなしで救急車で運ばれて、自力で帰ってくる。
本当に変な親父。
人に頼んだりお願いしたり甘えることができないタチなんだろな。
私も同じだからすごく気持ちわかる。
人に迷惑かけたくないことに妙に必死。
母は父が嫌いだから私が父と会話したことを知るとすぐ『あんたはすぐ親父を頼って。そんなに頼りになるのかよ!何もできない親父のくせに!』って怒る。
知ってるよ。
親父は1人じゃ本当に何にもできない。
だから頼りにしてるというより、かわいそうなんだよ。
家族にかわいそうな人がいて放って置けるか?
母に対しては夫婦だから害はあるかもしれないけど。
たまにしか会わない私に対しての害はあまりないし。
よほど母の害のほうがデカい。
本当に不器用でかわいそうな人。
一昨日の21時に電話して明日何時に実家に行くから車よろしくねってお願いの電話したときも、変な間があっておかしいな、これはかなり酔ってるなって思ったけど、とりあえず明日11時には行くからまぁいいかって電話を切った。
すると翌朝9時過ぎ頃に父から電話。
『今日何か約束したか?』って。
昨日話したじゃんって言うと、掛かってきて話したことは覚えてるけど内容忘れたって。
やっぱりあの変な間は泥酔の間だったか。
ベロンベロンに酔っ払い。
癌だって言われてるのに。
入院かもって言われてるのに。
それでもよく飲み続けられるよな。
父から『また癌かもしれない』って言われたとき、私は『1度寛解したのにまた癌になるって酒の飲みすぎじゃないの?』
父『最近は飲まない日だって作ってるよ』
私『あ、そう?たまに止めたところで飲んでいる日に浴びるほど飲んでいたら意味ないんじゃない?お酒控えたら手震えてこないの?だってアル中でしょ?』ってストレートにグサグサズケズケ言うタイプ。
父、無言。
私『再発も生活に問題ありなのかもしれないけど、再発じゃなくて2度めの癌ってよほど食生活も悪いんじゃないの?白く精製された食べ物と添加物と加工食品はやめたほうがいいよ。生活習慣病とか癌がなかった時代の食事生活意識しなよ。』って最近読んだ本の受け売り。
父『実家に帰ってきてご飯作ってくれよ』って。
私『妻がいるのに何で私が帰って飯の面倒見なきゃいけないんだよ』
という厳しめの会話。
と偉そうに言っても他人事じゃない。
私と父の食事嗜好は似ている。
味付け濃いめ、野菜嫌い、魚もあまり食べない超肉食。
父ははるか上を行っているけど。
ウインナーなどの加工肉にすら塩胡椒して食べる人。
私は調味料で味付けする時は、せめて塩使わない。
ただでさえ味ついていて、ケチャップやマスタードなどで味もつけるウインナーに塩胡椒して超塩分取りすぎな父。
実家は塩と胡椒が一緒になっている調味料を使ってる。
あんな最悪な調味料をいまだに使っているとかあれは味の素に匹敵するヤバさだわ。
そりゃ長年高血圧なだけある。
血圧を下げる薬飲んでいれば食事改善しなくていいと思っているのか。
私も反面教師にしなくては。
私の食生活も野菜食べないで炭水化物メインで生きてきたから、繰り返し病気をしてしまう可能性がある。
まだギリ間に合うと信じて。
40年間好きなものだけを好きなだけ食べる人生を送った。
残り約40年の人生は、ぽっくり死ねるように健康寿命を伸ばせるよう身体に気を使った食事に改善していこうと思ってる。
親父の場合はもう諦めだ。
本人が変える気がなかったらもう死んだほうがいい。
酒もやめない、食事も変えない。
健康に生きたい気持ちが見えない。
絶つことのできない長年の悪習慣の恐ろしさよ。
だからせめて入院だとか手術で家族説明が必要な時は呼ぶんだよって伝えた。
本当に頭が悪くて、10のうち5の説明聞けば大抵の人が全体を把握できる程度の会話でも13くらい説明しないと理解できないタイプの人だから心配になっちゃう。
普段は何もしないし、親とはできるだけ関わりたくないし、何もしてあげられないけど、病気をしたときくらいは代わりに医師からの説明聞いてあげないと。
2年前の母の手術説明のときも思ったけど母も理解できなくなってきてるし。
患者と患者家族がしっかりしていないと、病院にいいように適当にされて殺されるからな。
祖母は医療ミスで殺されたのも同然だったから。
医者も100%信じていい時代じゃない。
自分の体で医療ミスをされたことすら知らずに死ねるならある意味幸せかもしれないけど、治療内容はある程度自分でも納得して選ばないときっと後悔する。
父とは丁寧に子供に説明するかのように話せば会話は成り立つからまだいい。
母は自分の考えしか押し通せないから、相手の言い分を理解する気もない上に自分の考えを説明するのも下手くそ。
だから会話が100%喧嘩に発展してしまうので関わりたくない。
なーんもできない親父、親父らしいことあまりしてもらった記憶ないけど、最後くらい親子らしく病気の時くらいは面倒見てもいいかもな。
今、ちょうど良い距離感保ててるし。
親父のためにというよりも、自分のために。
親父が死んだ後のことを考えて、自分の記憶を上書きしたい。
『親父らしいことほとんどしてもらった記憶のない親父』よりも『最後は親子らしいことができた親父』に記憶を上書きしたい。
年に3回くらい、あと10年長生きできたとしてもあと30回会えばいいほうか。
母は3年に1度でも多いくらいだな。
そうすると死ぬまでにあと3回くらい会えば十分。
子育てするチャンスがなくて、やり場のなくなっていた私の母性本能、親父に使ってもいいかもな。
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