バイクで通っているかかりつけ歯医者が虎ノ門にあって、いつも停めているバイク用コインパーキング2カ所が満車。
慌てて検索すると、虎ノ門ヒルズがヒット。
虎ノ門ヒルズは初めて行く。
地下に駐車し、上階へ上がるもあまりの広さと初めての場所で、方向感覚を失う。
急いで歯医者に向かい、帰りは停めさせてもらったので中でお茶と少し散策。
所持金3000円しかなく、歯医者いくらかかるかドキドキヒヤヒヤしながら行く虎ノ門ヒルズは場違いすぎた。
虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー?
ここに住んでる人がいるのか。
なんだか風俗嬢になってから6年。
こういう活力とも無縁の人生になったな。
風俗嬢になったから無縁になったのか、自分がデフレ風俗嬢をしているタイミングがよろしくないのか。
せめて若かったら、こういう超高級レジデンスからもデリヘルで呼ばれることもあるのだろうかね。
こういう世界を見て、良い刺激をもらうって好きだったな。
頑張ったら超高級住まいとはいかなくても、人並みに自分の夢や希望くらいは叶えられるはずって目がキラキラしてた時もあったっけ。
今じゃ死んだ魚の目。
脂肪肝と糖尿でいっぱいいっぱい。
贅沢に美味しいモノ食べて脂肪肝や糖尿病になるなら後悔もないかもしれないが、お金ないからと質より量で。
節約といって、白飯、パスタ、うどん、インスタントラーメンなどで腹満たし生活習慣病とか笑う。
ただの炭水化物食べ過ぎデブだから惨めったらないわ。
虎ノ門ヒルズでランチをしながらZOOMでオンライン会議をしている人がいた。
画面を見ると、8人くらいと会話してる。
今の私の2ヶ月分の会話人数と1度に話しているのか。
眩しいぜ。
ウエスト55cmくらいか?という位に細くて、背も高くハイウエストのロングスカートがさらにスタイルの良さを際立たせていて、髪も手入れの行き届いたサラサラロング、ユニクロやGU、Gapなどのファストファッションじゃないおしゃれな女性がスッスッと歩いていた。
あぁ、完全に私は違う世界の住人になったんだなと実感。
別に20代の頃が美女だったとかモデルみたいだったわけではないけれど。
容姿の話ではなくてね。
東京駅目の前、丸ビルで丸の内OLをしていたのが私のあっち側での生活の最後。
わかってはいたけど、目の当たりにして悔しいとか悲しいとかはないけど、本当に違う世界で6年も生きて来てるんだなって改めて実感した。
人と比べてどうのとかももうやめたけど、あっち側の女性たちがあんなに綺麗でスタイルいいのに、女の性を魅せる仕事で風俗嬢をしている自分がこれでいいのか?
街中に綺麗な女性がゴロゴロいるのに、男性がお金を払ってまでしてするセックスに、いったいどこに価値を見出すのか。
せめて人並みか、それ以上の努力をしなくては。
初心者男性が緊張しないように、レッスン相手はあえて老ぼれデブ女ぐらいが丁度いいんだと、言い訳してきた。
今の自分に満足していないのに言い訳し、妥協して逃げている。
人と関わらない生活で失うものは多くないけど、大きすぎた気がする。
まるで浦島太郎状態に近い気持ち。
自分の知る情報と時代が6年前で止まっている感じ。
SNSにはめちゃくちゃ美人が溢れているのに、街中歩くとパッとしない子ばっかりだから、みんな加工必死で生きているだけなんだとずっと思っていた。
でもお金持ちと貧困層の格差が広がっているのと同じで、美人とデブ&ブスの格差が広がっているだけっぽいな。
自分がハイクラスな美人が集まる街に行かなくなっていただけだったんだ。
コロナ禍で1人の時間が増えた人も相当多いのでは。
孤独禍人生の危険なところ。
比較対象となる人間が近くに誰もいないから、多分100キロになったとしても自分の巨体さに気がつけない。
足の爪が切れないとか、うんこしたお尻が拭けないでようやく異変に気づき始めるんだ。
ブクブクと太ってしまった人と、この機会を利用しスッキリ痩せた人がいる。
私は常日頃から前者だけど。
後者の人は本当にすごいわ。
ハイカラな場所に行くのは気が引けるけど、女の性を売りにする仕事をしている以上、たまには眩しい場所で人間観察することも大事かもなって思った。
仕事とダイエットのモチベーションが下がり始めた時も、洒落乙な場所でお茶でも飲みながら行き交う人を見るのもいいかもしれないな。
目的のない散歩は苦手だけど、これは健康を取り戻すためのダイエットの一部だから、不要不急の外出じゃないはずだ。
目的地を決めて、有酸素運動がてら人間ウォッチング。
長すぎる緊急事態宣言解除まであと10日。
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