先日見かけた記事がツイッターでもトレンド入りするほど、かなり賛否が分かれ話題になっている。
国の持続化給付金や家賃支援給付金で、性風俗業関連の事業者が対象外にされているのは、憲法に反しているとして、デリヘルを経営…
簡潔にいうと、元風俗嬢で現在はデリヘルの経営者をしている女性経営者が、コロナ禍で国から給付金などの支援を一切受けられないことが納得いかないのでクラウドファンディングで訴訟資金を募り、持続化給付金をもらえる権利を訴え訴訟を起こしたいという話だと思う。
下記に原告のコメントがあるが、『セックスワークは仕事であり、職業』『職業差別なく、平等に扱って欲しい』というのがその経営者さんの言い分。
\御礼とご報告/
「セックスワークにも給付金を」訴訟に多くのご支援、誠にありがとうございます🍀寄付金は国に対する訴訟の勝率をさらに高めるための、海外の知見や裁判例の収集・翻訳、海外の専門家ヒアリング調査等費用に活用させていただきます!https://t.co/Pm5SR3T6ar#CALL4 pic.twitter.com/pzxpS7Wno1
— CALL4(コールフォー)_社会課題の解決を目指す訴訟プラットフォーム (@CALL4_Jp) September 13, 2020
ところが以下のニュースがツイッターで配信されると、反対意見の多いこと。
まぁ想定内といえば想定内。
一方、風俗界隈や担当弁護士さんのアカウントなどでツイッター上の声を見ていると、『応援してます』とか『寄付しました』『署名しました』という温かい声が多い。
この見事なまでに意見が割れる。
風俗という狭い世界で生きていると、権利だの差別だの、皆んな同じような理由で誹謗されることが多く共感できる仲間が多いから、一歩外に出た時の世間の声にあまり触れずに生きることができてしまう。
【New】コロナで打撃を受けた事業者を支援する持続化給付金などの制度。性風俗業が対象外とされているのは職業差別だとして、デリヘルを経営する女性が国を提訴します。
対象外とされたことで「国から烙印を押された感覚がした」と女性は語ります。(伊吹早織 @ciaolivia)https://t.co/WJDgncaNYJ
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) September 14, 2020
そしてあまりに理解していない人たちの安易で無責任な発言。
『性風俗は仕事であり、職業です』という言葉自体は私は賛成。
でもこの方の今回の訴訟活動には反対なので署名も寄付もしないのが私の考え。
誰かと議論したくて書くというよりは、自分の考えを残しておきたいのと、他の違った意見がもしあれば聞いてみたいという思いからここに残しておこうと思った。
まず、一言で風俗といってしまうと職種ごとにあまりに違うので取締りきれない。
例えばソープは特殊浴場での自由恋愛という扱いだし、デリヘルは警察へ届け出制であるし、交際クラブなどといった違法風俗や本デリ、男性キャストの風俗店は届け出すらなくとも違法にも問われない。
レズビアン風俗は?ニューハーフデリヘルは?飛田新地などといったちょんの間や回春マッサージやエロエステはどうなる?
上げたらキリがないほどに職種が広がりすぎている。
“まんこ”を使うかどうかで売春かどうかが問われるし、風俗店経営者が逮捕される時はだいたい管理売春容疑で逮捕される。
私の中で、風俗店経営者とスカウトは管理売春もどきに近い存在だと思っているので、今回の訴訟内容には賛同にできないというのが持論。
100万円貰うのが無理だと分かっていても、活動することに意味があるということなのかもしれないけれど。
そもそもセックスワークって言葉は風俗嬢なり売春を生業にしているものの言葉ではないのか?
風俗店の経営者もセックスワークって言ってしまうのは、なんだか腑に落ちなくて。
細かいことかもしれないけど、デリヘルの経営者なら『セックスワーカーや性風俗を管理する仕事』なんじゃないの?
もし今回の原告のコメント内容が、仕事を正当化だけするようなゴリ押し主張するのではなく、納税者である風俗経営者を除外することは職業差別であると言っていたらまだ賛同させていただきたかった。
だってこの方に賛同し、主張を認めてしまえば納税の意味もなくなるし、風俗店全般を給付金対象にすることによって管理売春や違法店も国が認めることになってしまわないかと心配になる。
もちろん職業による差別はして欲しくないし、風俗店経営者も職業として認められたらいいとは思う。
でもその基準はやはり国民が納得いくように、正当な判断材料になり得る所得の申告の有無なのだと思う。
上のニュースに付いているコメント欄を見ると、反対理由はほとんどが脱税である。
私も同感だ。
給付金受給の権利を訴える前に、せめて納税風俗店にも給付金をって言ってもらいたかった。
これでは風俗のイメージが逆効果だ。
『普段は脱税しながら儲けまくってて、いざ困ると弱者ぶる』ってコメントしている人がいたけど、本当にその通りだと思われても仕方ない。
今年4月、持続化給付金が風俗嬢も対象外と発表されていた時に、私も梶山産業大臣宛にメールを送った。
『職業で差別するのではなく、どうか納税義務を果たしている者か否かでご判断願いたいです。
』と。
その後、SWASHさんの活動のお陰で確定申告を行なっている風俗嬢は対象となったことは本当に有り難い。
納税している風俗オーナーさん1人が立ち上がって、矢面に立ち活動する行動は凄いことだとは思う。
でも、性風俗は仕事だけど風俗嬢と風俗嬢を管理するという立場の違いから、それを一括りの言葉で表すことの意味、危険性にももっと敏感に説明するなりしていただきたかったなと思う。
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