昔は少女漫画の世界のような仲良し女子グループに憧れた。
交換日記をしたり、授業でグループ作りなさいと言われても不安にならない仲間、放課後も一緒に遊び、漫画の貸し借りをしたり、お泊まり会もしたり、休みの日も遊ぶそんな仲良しこよしグループ。
いつからだろう。
ことごとく人間関係がうまくいかなくなってから、無意識に人と距離を作るようになったみたい。
大きなきっかけはやっぱり高校1年の時の仲良し5人だったか7人だったか忘れたけど、急にグループを追い出されていじめられるターゲットになってから。
その後見かねたある女の子が私を救ってくれて、いつしか親友と呼べる存在までになった。
でも彼女も気が強くて、私たちはいっつも喧嘩ばかりしていた。
休み時間に私が寝ていると、一人じゃトイレに行けないから一緒に行って欲しいとわざわざ起こされてはブチ切れる私。
きっと彼女も仲良しこよしが憧れだったのかもしれない。
私も親友と呼べる存在に憧れてはいたけれど、群れることに根っから向いていなかったのかもしれない。
それでも親友と呼べる友情が心底羨ましかった。
幼稚園も一人。
小学校でも一人。
中学校でも気がつくと一人ぼっち。
高校でも結局一人。
専門学校でも仲間はできなかった。
どうして私は人から選ばれないのだろう。
どうして私は友情が長続きしないのだろう。
いつもいつもうまくいかない友情が原因で、いつの間にか人と距離を置くことを無意識に覚えていたのかもしれない。
この人と親しくなりたいと思っても、あまり連絡しちゃいけないいけないと自分にブレーキをかける。
どっぷりになると、どちらかが嫌な思いをして傷つけあい、せっかくの出会いすら白紙になってしまうことが怖いから。
AV男優の講演会の時に、しみけんさんが「用事がないと会わないのが知人、用事がなくても会うのが友達」って言っていて確かにそうだなと思った。
だから私は何か理由をつけて会う約束をしないと、人を誘うことが怖いのかもしれない。
そもそも用事がなくても会う友人なんて、特に女子は趣味が同じならそれを理由に会うけれど、それ以外は経験上マウンティングの近況報告会としか思えないし。
ほんといつからこんなに人と深く関わることに警戒するようになってしまったんだろう。
男女問わず、今あなたに夢中ですっていう態度がわかると特に距離を置きたくなる。
生きている中でのメンタルの浮き沈みで病むメンヘラはあるけれど、根っからのメンヘラな人に好かれる傾向が強いように思う私。
浮き沈みのあるメンヘラはまだ治るからいい、根っからのメンヘラはきつい。
依存体質の傾向が強く、それが基本的に誰でもいいから。
恋人がいればその人のことが大して好きじゃなくても依存するし、フリーであったら身近にいる友人などに寄生する。
自己中心的なメンヘラに依存された側はたまったもんじゃない。
だって私が好きだから依存しているんじゃないんだもの。
昔の恋人にも何人かいたけど、趣味はまんだらですみたいな人に育ってしまう。
なんだろうなぁ。
それじゃない感。
自然体な距離感で思い合える、友情、恋愛。
たまたま一人二人ならわかるけど、高頻度となると絶対に私の方に原因があるとしか思えない。
だから今出来上がってしまった見えない自分の壁。
この壁、本当は要らない。
でも壊し方がわからない。
だって壁とともにせっかく親しくなった人たちとの関係も崩れ去ってしまいそうで。
だから今、自分が友人だと思いたい人たちともいい距離感、“用事がないと会わない知人” の距離感で親しくさせてもらうのがちょうどいいのかもしれない。
誘いやすいし傷つかずに済むから、だから定期的なオフ会もやる。
知人も友人も同じように接することで、傷つけず、傷つかずに済むから。
でも何かが違う感に葛藤している自分がいる。
心のどこかでまだ憧れている、少女漫画のような友情に。
入院中会いにきて励ましてくれたり、死ぬ時側で看取ってくれるそんな親友に。
みんなどうやって知人と友人を分けたり、親友と呼べる友情を育んでいるんだろう。
ほんとこの季節は美しくて大好きなのだけど、子供の頃からダメだ。
昔からよく親に言われたっけ。
秋になるとあんたは様子がおかしくなると。
無自覚なんだけど、秋めくと鬱めく。
あぁー!寂しい!!!
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