今月発売のFRAU
山口智子さんのインタビューが話題になっていて気になるフレーズがあったので、買ってみた。
私も十代のころから母が言っていた言葉に洗脳?されていたのか、女性は子供を産んで育ててやっと一人前の人間になれると思い込んでいた。
でも今現在このように一人前を目指すどころか、人間として生きるのに精いっぱい。
そして一人で生きることにも慣れつつある。
腎臓や子宮の病気も患い、健康な人より子供もできにくい身体だろうと自覚している。
結婚もできていないが、万が一子供ができなかったら?と考えると不安でたまらない。
兄姉たちはみんな子供が複数いる。
私には姪甥だけで7人。
取り残されたような疎外感をいつもお正月の顔合わせの時に感じていた。
幸せそうな家庭生活をみていると私は勝手に嫁に行き遅れた不良品レッテルを貼られている気にもなっていた。
相手がいないせいか、漠然とした結婚と子供に対する思い。
産めずに育てられなかったら私は人間として一人前になれないんじゃないかとも思っていた。
そんな私の不安を軽くしてくれた彼女のインタビュー。
こういう人生があってもいいんだ。
特殊な育ち方をしていて、実家から逃げるように飛び出し、血の結びつきを信じないと言っている彼女。
そして子供のいる人生とは違う人生を歩みたかったそう。
さらにグッと響いた言葉。
旅する人生を選んだ。
非行少女がグレて家出している段階なのかも。
人生を生きていくと、見方がどんどん変わっていくから、いつか自分の故郷を見直す時がくるかもしれないですね。
それらの言葉に自分を重ねた。
特殊な家庭環境。
母親との確執を理由に未だ逃げている私も家出少女?
いつか会いたいと思える日が来るのかもしれない。
少子化が問題になっている昨今。
なのに待機児が溢れかえって矛盾している日本。
たまたま見ていたニュースステーションで取り上げられていたネットの記事。
子供を持ったことで、こんなストレスな人生を生き、子供が邪魔に思えたりストレスになることもあり得る。
私のうちは小学校まではかなりバブリーな家だった。
ところが中学校くらいになるとある事件をきっかけにかなりの借金をかかえ、かなり貧乏になった。
そんなことになっているとは知らないまだまだ子供の私。
友達と塾に通いたいと母にお願いしたら、お金がないのにと泣かれたこともあった。
学校でぐれて停学になったとき、母から「産んで失敗した。お前も殺して私も死んでやる」とハンガーで殴られながら発狂されたこともあった。
自分は子供が重荷、この子がいなかったら・・・なんて思いたくないな。
子育てしている母親さんは1度くらいはそんな風に思うことがあるのだろうか?
そんな思いをしてまで子供を産んで育てる人生ってなんなんだろう?
山口智子さんみたいな人生も選択肢に入れておくことで、将来の不安とプレッシャーからすこし救われた気がした。
そして子供を産んで育てる人生ではない別の人生を歩むことを理解してくれている唐沢寿明さんという寛大な人に出会えて幸せ者だな。
「自分がしてほしいことを相手に押し付けるのではなくて、相手が幸せでいてくれることが自分の幸せ」と言ってくれるんだそう。
そんな優しくて寛大な伴侶という人生のパートナー・・・そう見つかるもんでもないよな。
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