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フランスで死ぬかと思った話 その5

一瞬なのか、数分なのかどのくらい時間がたったのかよくわからなかった。

友達に聞くとほんの数分気を失ってたとか。

気が付いたときの私は、ストレッチャーで横になっていて、平行の状態ではなく斜めに頭の位置が床に着きそうなくらい下げられていた。

急に立ち上がったから薬だったかのせいで、血圧が急に下がったんだとか。

貧血状態?

それにしてもずいぶん荒療治だなー。

頭に血が上がるように?

やや逆立ちまでいかないけど、なんだかアトラクションでさかさまにでもされてるみたいな気分。

さらに1~2時間くらいそのまま安静。

あーぁ朝になっちゃった。

こんな状態で空港まで母を迎えに行けない。

9時ころ空港に到着し、迎えに行く予定だった。

顔は扇風機おばさんだし、全身蕁麻疹。

また倒れてもいけないし。

とてもだけどいける状態じゃない。

友達も仕事がある。

フランス人の彼氏のお母さんが開店したお店でシェフとして雇われている。

レストランで、厨房彼女一人任されているので仕入れに仕込み一人でこなさないといけないから変わりはいない。

うちのお母さんはというと、携帯つながる状態じゃないだろうし、国際電話の必要経験なんてないから切っているはず。

だとしても頼り切って来るし、空港で待っているからだろうから迎えに行くしか方法はない。

どうしようかと悩んでいたら、友達が言った。

「曼荼羅にまた倒れられても困るし、私が仕事に行かないと店は開けれない。だから代わりに彼氏のお母さんを迎えに行ってもらおう。」

私の母は今私が病院に運ばれてこんな状態になっていることなんて知らない。

彼女の彼氏のお母さんと面識もない。

頼んで良いのだろうか。

すっごい迷惑かけてるな・・・私。

でも他に選択肢もないし、アイデアも思いつかない。

ここは甘えるしかなかった。

曼荼羅が空港で出迎えてくれると待っている母。

フランス語しか話せない、友達の彼氏のお母さん。

私の母の名前を書いたプラカード用の紙を持って、空港へ出迎えに行ってくれた。

↓これでも一応
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